【9月23日付社説】韓米・韓日の首脳外交が残したすっきりしない問題

【9月23日付社説】韓米・韓日の首脳外交が残したすっきりしない問題

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は日本の岸田文雄首相と2年9カ月ぶりに韓日首脳会談を行った。わずか30分の略式会談ではあったが、韓日関係改善と北朝鮮に対する安全保障協力強化に向けた第一歩を踏み出した点では意味がある。尹大統領はさらに短い時間ではあったが、米国のバイデン大統領とも2回会い、米国のインフレ削減法(IRA)施行に伴う韓国製電気自動車の被害に対する懸念を伝え、緊密に協議を行うことで一致した。

 韓日首脳による会談は「それ自体で意味がある」と言えるほど両国関係は悪化している。両国ではいずれも新政権が発足したため、今後新たな韓日関係を築いていかねばならない。尹大統領と岸田首相は両国関係改善に向けた外交当局間の対話、さらに首脳間の疎通を継続することや、北朝鮮による核武力法制化と7回目の核実験推進への対応でも緊密に協力することで一致した。文在寅(ムン・ジェイン)前政権で悪化した韓日関係を改善し、経済・安全保障協力の強化に向けた第一歩を踏み出したのだ。

 韓米首脳会談はバイデン大統領の政治日程のため実現しなかった。しかしインフレ削減法については米国国内でも韓国の懸念を理解する雰囲気が形成されているという。そのため今後も両国による水面下の協議を通じて解決を模索することは可能だろう。今強く求められている韓米通貨スワップについても双方による協議が続いているようだ。

 今回の首脳外交はどこか後味の悪さも残した。通常なら首脳会談は両国が同時に発表するのが慣例だが、韓国大統領室は日本が正式に認めない状況で一方的に首脳会談開催の事実を公表した。日本側が「決まっていない」と反論すると、大統領室の関係者は「日本も快く応じた」と再び主張した。これは日本政府の反発を呼び起こした。最終的には尹大統領が岸田首相が出席する会議の会場に出向き、会談を始めた後で会談の事実が公表された。韓国側は「略式会談」としているが、日本側は「懇談」という言葉を使っている。野党・共に民主党は「屈辱外交」と批判した。「日本との首脳会談で成果を出したい」という性急な考えが今回の事態を招いたようだ。

 尹大統領がバイデン大統領と会い、会議場を出てから米国議会を侮辱するかのような発言が報じられたことも問題になっている。尹大統領が随行員らと私的に行った対話が偶然にもテレビのカメラに撮影された。これは他国の首脳らがたびたび経験するゴシップ性の話でもある。しかし韓米首脳会談が不発に終わり、韓日首脳会談もどこか後味の悪い形で行われた後のこのニュースは首脳外交に傷となった。新政権による外交は方向性は正しいが、実際にこれを行う能力が足りないようだ。改めて整理が必要であり、それに最初に取り組むべきは尹大統領だ。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 【9月23日付社説】韓米・韓日の首脳外交が残したすっきりしない問題

right

あわせて読みたい