【独自】共に民主党の元事務副総長、マスク業者の食薬処への働きかけに介入か

 韓国検察当局が共に民主党の重鎮政治家の側近で、同党の事務副総長を務めたL氏(59)が文在寅(ムン・ジェイン)政権当時、マスク生産業者が食品医薬品安全処に対して行った働きかけに介入した疑いで捜査を進めていることが22日までに分かった。

 L氏は実業家のP氏(62)からさまざまな依頼の見返りとして、最大で約9億ウォン(約9000万円)の金品を受け取ったとして、あっせん収賄の疑いでソウル中央地検反腐敗捜査2部による捜査を受けてきた。L氏は2017年の大統領選で文在寅候補の選対副本部長、今年の大統領選では李在明(イ・ジェミョン)候補の選対副本部長を務め、16年、20年の総選挙と今年3月の補選に民主党公認でソウル市の選挙区から出馬したが落選した。

 本紙の取材を総合すると、マスクメーカーA社は、2020年初めに新技術を採用したマスクを生産し、韓国国内で販売する計画だったが、食品医薬品安全処の許可を得られず、事業に支障が出ていた。このため、A社はP氏の周辺人物を通じ、P氏に「マスクの生産・流通などに関する食品医薬品安全処の許可を受けられるように助けてほしい」と依頼し、P氏がA社の要望をL氏に伝えたという。

 検察は実業家P氏がL氏に数回にわたって渡したとされる9億ウォンのうち1億ウォンが「マスク許認可」をめぐる請託に関連している可能性が高いとみているもようだ。それとは別に、P氏は韓国南部発電職員の昇進をL氏に依頼した疑いも持たれている。

 L氏の仲介で20年5月、食品医薬品安全処の幹部が実際にP氏の知人と接触していたことも検察の捜査で判明したという。両者の接触は、ソウル市陽川区木洞のソウル地方食品医薬品安全庁で行われ、マスクの許可に関する話が交わされたという。

 それに先立ち、P氏はL氏に「知人がマスク事業をやっているが、許認可が下りない。食品医薬品安全処の知り合いを紹介してくれれば、直接会って説明する」と依頼したという。P氏の周辺人物は「食品医薬品安全処の幹部が陳情者に会いにソウルまで来ることはほとんどない」と話した。食品医薬品安全処は忠清北道清州市にある。その後、新技術を採用したマスクは食品医薬品安全処の許可が出なかったが、A社のマスク6種類には同処の許可が下りた。

 検察は問題の「1億ウォン」がL氏を通じ、食品医薬品安全処幹部に渡ったどうかを確認しているという。先月押収されたP氏の携帯電話には、L氏がP氏に「(食品医薬品安全処に依頼し、)マスクの許可を半月以内に出すので、渡す現金が欲しい」という趣旨で送った携帯メールが残っていたとされる。また、「1億ウォンが食品医薬品安全処の元幹部に渡されたと聞いている」というP氏の周辺人物の証言もあるという。検察は23日にもL氏に出頭を求め、取り調べる予定だ。

 それに対し、L氏は「P氏の知人を食品医薬品安全処幹部らに会わせた事実はある」としながらも、「違法な請託や金銭のやり取りは全くない」と話した。L氏はP氏から借り入れた金銭が7億ウォンあり、うち5億ウォンを返し、2億ウォンが未返済であり、単純な債権・債務に過ぎず、請託や当局への働きかけとは関係がないと主張している。本紙はP氏にも説明を求めようとしたが、連絡が取れなかった。

イ・セヨン記者

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  • ▲写真=聯合ニュース

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