ウクライナ軍に撃墜され炎に包まれたロシア軍戦闘機…パイロットの運命やいかに

 ロシア軍のSU30戦闘機がウクライナのハルキウで携帯用対空ミサイルとみられるミサイルに撃墜され、その様子を撮影した動画がウクライナ軍のSNS(交流サイト)で公開された。ウクライナ戦争でロシア軍戦闘機やヘリコプターが撃墜される映像や写真はこれまで何度か公開されてきたが、今回は戦闘機が撃墜され、直後にパイロットが脱出する様子も比較的鮮明に映っていることから注目を集めている。

【動画】ウクライナ軍に撃墜され炎を上げるロシア軍戦闘機…そのときパイロットは

 ウクライナ軍のSNS動画を見ると、ハルキウで低空飛行をしていたロシア軍のSU30戦闘機が米国製のスティンガーミサイルとみられる携帯用対空ミサイルで撃墜され、炎に包まれた状態で墜落した。映像には戦闘機が撃墜された直後に二つのパラシュート(映像の中の赤い円)が開く様子も撮影されている。二人のパイロットが射出座席によって脱出に成功したとみられる。

 この映像を見ると、戦闘機は低空飛行中に撃墜されたにもかかわらず、射出座席とパラシュートが正常に作動したことが分かる。これについてネットでは「性能の高さに驚いた」などのコメントが相次いでいる。国際航空ショーなどで墜落事故が発生した際、ロシア軍戦闘機の射出座席は超低空からでも正常に作動するため国際的に高く評価されてきた。

 SU30は地上攻撃能力を持つロシア軍の代表的な戦闘機で、ロシア版「ストライク・イーグル(F15戦闘爆撃機)」とも呼ばれている。全長21.9メートル、全幅14.7メートルで最高速度はマッハ2(音速の2倍)だ。航続距離は3000キロで最大8トンのさまざまな爆弾やミサイルを搭載できる。シリア内戦など実戦でも数多く使用されている。

 ウクライナ戦争でスティンガーなど携帯用対空ミサイルが活躍していることについて韓国の専門家は「韓国にとっても対岸の火事ではない」と指摘する。ウクライナ戦争が始まった直後はウクライナ軍がスティンガーとみられる対空ミサイルを使い、「サタンの馬車」として知られる攻撃ヘリMi24「ハインド」を一発で撃墜する映像が話題になった。

 北朝鮮も、圧倒的に優勢な韓国軍と米軍の空軍力はもちろんAH64「アパッチ」など韓米軍の攻撃ヘリに対抗するために、SA16などさまざまな携帯用対空ミサイルを保有している。北朝鮮軍は戦車や装甲車など機甲部隊の車両上部にも携帯用対空ミサイルを装着している。

 携帯用対空ミサイルについては「フレア」と呼ばれる一種の閃光(せんこう)弾が対抗手段として数多く使用されているが、ミサイルの進化により限界も指摘されている。携帯用対空ミサイルをレーザー光線で無力化する「指向性赤外線対抗装置(DIRCM)」も新たな対策として注目されているが、1台当たり数十億ウォン(数億円)と非常に高価なことが課題だ。

 韓国メーカーもDIRCM開発に成功したが、現状では巨大なサイズと性能上の限界など克服すべき課題も残っている。そのため大統領専用機や特殊作戦機など特別に必要なときはDIRCMを使用し、ヘリや戦闘機、輸送機などに本格的に搭載する際には改良された国産品を搭載するツートラック方式も代案として検討されている。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

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  • ▲ロシア軍のSU30戦闘機がウクライナ軍の携帯用対空ミサイルに撃墜され、墜落・爆発した。/ウクライナ軍のSNSに掲載された動画のキャプチャー

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