「韓米金利逆転、過去とは異なる衝撃」 韓国を一気に襲う5大リスクとは

(2)過去24年で最悪のインフレ

 韓国経済が1998年以降で最悪のインフレに苦しんでいる点も過去とは違う。6月に6%を超えた物価上昇率は高止まりしている。韓国銀行は今年の消費者物価上昇率が1998年(7.5%)以降で最も高い5.2%を記録すると予想している。初回と2回目の金利逆転期には物価上昇率が2%台で安定しており、3回目は0.4%と非常に低かった。米国が利上げを継続し、ウォン安がさらに進めば、輸入品のウォン建て価格が上昇し、韓国でインフレが悪化する可能性が高い。

【表】韓米金利逆転、過去3回とどう違うのか

(3)過去最大の貿易赤字危機

 原材料価格などが上昇し、今年の貿易収支は過去最大の赤字に向かっている。年間数百億ドルの黒字を記録した過去の金利逆転期とは大きく異なるもう一つの危険要因だ。

 年初来9月20日までの貿易収支赤字は292億ドルに達する。貿易収支赤字が拡大すれば、企業が稼いで韓国の外国為替市場で売るドルが減り、ウォン安が進む危険性が高まる。世界経済研究院の全光宇(チョン・グァンウ)理事長は「資金は必ずしも金利だけを見て動くわけではないが、現在韓国経済は貿易収支の悪化まで重なり、相当な圧力を受けている」と話した。

(4)家計債務1869兆ウォン

 家計債務が1869兆ウォンに膨らみ、韓銀がFRBに追随して攻撃的な利上げを行いにくいことも問題だ。05-07年は家計債務が600兆ウォン台にすぎなかった。韓銀が金利逆転解消のために政策金利を引き上げれば、家計の利子負担が急激に増える。そうなれば、消費と景気の低迷を招くリスクも高まる。

(5)膨らんだ資産バブル

 コロナ以降、景気対策のための大規模な「資金供給」で資産市場のバブルが膨らんでいる点も問題だ。金利上昇で株式や不動産など資産価格が下落し、投資資金が海外に流出する危険がさらに高まった。2000年のドットコムバブル崩壊時を除き、2回目と3回目の金利逆転期には通年でKOSPIが上昇した。今年は年初来9月23日までに23%下落し、危機感を増大させている。ソウル大学経済学部のアン・ドンヒョン教授は「韓国など新興国は米国の利上げ速度に追随すると景気低迷懸念が高まり、追随しないとインフレを防ぐことが非常に難しい状況に直面している」と指摘した。

キム・シンヨン記者

リュ・ジェミン記者

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