北朝鮮が国連演説で「制裁認めず」 対話の余地なく=韓国に言及なし

【ニューヨーク聯合ニュース】北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使は26日(米東部時間)、国連総会で一般討論演説を行った。北朝鮮が国連制裁に違反していると指摘したバイデン米大統領の演説に触れ「米国が圧力をかけるために一方的に設けた国連の制裁を認めたことはなく、この先も認めない」と強調したほか、核武力政策の法制化を正当化するなど米国に対抗する姿勢を鮮明にした。

 金氏は4年連続で北朝鮮を代表して演説した。「米国とその追従勢力」が北朝鮮の自衛的な核保有を問題視していると主張し、「敵視政策と軍事的な脅威から主権と利益を守り、平和と安全を保障するための正解」として戦術核の先制使用を可能にする核武力政策の法制化を挙げた。また敵視政策に対抗するにはこうした政策を明文化するしかないと述べた。

 北朝鮮の核兵器保有を正当化する趣旨の発言といえる。昨年の演説で朝鮮半島周辺での合同軍事演習と戦略兵器投入をやめるなら「応える用意がある」と対話の余地を残したのとは、かなりの温度差が感じられる。非核化対話の見通しは明らかに暗くなった。

 韓国に対する直接の言及はなかった。「米国とその追従勢力」という表現を何度か使ったものの、韓国というよりは米国の同盟国全体を指したとみられる。

 今年の演説は米朝、南北間の対話が手詰まりになっている現実を表している。北朝鮮は非核化だけでなく、新型コロナウイルス関連の人道支援に向けた韓米の接触提案にも反応を示していない。

 韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行う「大胆な構想」を提案したが、前向きな反応は得ていない。尹大統領は国連総会での演説では北朝鮮への言及を避けた。

 北朝鮮は7回目の核実験の準備を終えたとされる。金氏は「安全保障理事会が主権国家の合法的な権利である自衛権行使を取り上げること自体が、主権の平等と内政不干渉を明示した国連憲章の基本精神を否定する矛盾した仕打ち」とけん制。北朝鮮の「国防力強化」だけを問題視していると批判した。

 また、安保理の信頼を回復するには発展途上国の代表権を拡大する必要があると主張した。今後核実験を実施した場合の追加制裁の可能性を見越した発言と受け止められる。

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  • ▲北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使(国連ウェブTVより)

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