【萬物相】再びにぎわいを取り戻しつつある明洞

【萬物相】再びにぎわいを取り戻しつつある明洞

 新型コロナウイルス流行で観光客の足が途絶え、「なりわい破壊の静けさ」が漂ったソウルのショッピング街・明洞。その明洞で今、ドリルやハンマーの音がけたたましい。9月28日昼の明洞は、病欠明けで出勤の準備をする会社員のようだった。空き店舗をいくつか見かけたが、リニューアル工事で騒がしい店舗も複数あった。「ようやく息を吹き返したところです。売上は一番良かった時と比べると約20%? まだまだです」。焼き鳥の屋台店主はまだダメージを引きずっている。赤い制服を着たソウル市通訳案内員は「今日が一番多くて、明日はもっと多いでしょう」と言った。

【写真】新型コロナ長期化…閑散とする明洞

 「外国人観光客が来るにしても、そのまま受け入れられるかどうかは疑問だ。半島ホテル-朝鮮ホテル-明洞に至る通りはこじきたちの展示場であり、物ごいの競演の場になった…」。1960年代の6月の日刊紙の内容だ。それでも6カ月後、張勉(チャン・ミョン)首相は1961年を「韓国訪問の年」として宣布した。当時、韓国を訪れる外国人は1万人程度だった。

 1990年代まで明洞を最も多く訪れた外国人は日本人だった。明洞の観光客のうち80%前後を占めたという。1997年に中国政府が段階的な海外旅行自由化を施行し、「游客(中国語で観光客の意)時代」が来た。中国人は観光も「人海戦術」だった。最高値に達した2016年には807万人が入国した。釜山市・仁川市・光州市の人口を合わせた数よりも多い。游客はいろいろなことを変えた。明洞を代表する食べ物がギョーザやカルグクス(めん料理)から「焼き鳥」に変わっただけでなく、明洞でテナント料が最も高い店は化粧品店になった。終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題で大幅に減ったが、2019年には600万人にまで回復、だが新型コロナウイルス流行で足が途絶えた。

 最近の明洞の観光客は国籍も人種も多様化した。通訳案内員は「体感で言うと、タイやベトナムなど東南アジアの人が最も多く、欧米人も多い。中国人は20%ぐらいだと思う」と言った。サンフランシスコから来た米国人夫婦は22年ぶりの再訪問だった。「ノスタルジア(郷愁)旅行だ。前に泊まったサボイホテルを探していて、びっくりした。本当に同じ場所なのかと思った。ドル高(strong dollar)なので、まるで韓国が30%-40%引きのセールをしているようだ。だからなおのこといいね」。

 ほとんどの人が韓国と縁があった。「友人が韓国人男性と伝統的な結婚式を挙げる予定なので、2週間の日程で来た。ソウルの真ん中にあるから明洞にホテルをとった」(ドイツ)。「弟が韓国の大学院の博士課程で研究している。明洞のカフェはコーヒーや料理がおいしい」(アイルランド)。「中国や日本は新型コロナ関連で入国手続きが難しいから、韓国にだけ2週間いる予定だ。Kドラマのファンだからうれしい」(ドイツ)。韓国人がグローバルになっているから、観光客もいっそう多様になった。いいスタートだ。

朴垠柱(パク・ウンジュ)エディター兼エバーグリーンコンテンツ部長

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