韓国の「国軍の日」映像に中国軍装甲車の写真…気が緩んだ国防部

　テレビで放映された韓国の「国軍の日」の行事映像に中国人民解放軍装甲車の写真が使用され、問題となっている。韓国国防部（省に相当）は「制作過程でミスがあった」として謝罪した。

【写真】国軍の日記念式典の映像に登場した中国人民解放軍の装甲車

　韓国国防部などによると、1日に忠清南道鶏竜台で開催された国軍の日記念式典の最後に「国軍の決意」と題された1分10秒の映像が流れた。陸海空将兵による祖国防衛への覚悟を示す映像だ。

　映像では陸軍を紹介する部分に装甲車のイメージが映し出されたが、これは韓国軍が使用する兵器ではなく中国人民解放軍の歩兵先頭車「ZSL-92」だった。行事後にSNS（交流サイト）などでは「不適切なイメージが使用された」との指摘が相次いだ。

　国防部は「映像の（装甲車の）写真は韓国軍の装備ではなかった。制作過程で間違った写真が含まれた」「事前にチェックできなかった点については遺憾であり、再発しないよう格別に留意したい」とコメントした。

　また今回の記念式典では軍歌「滅共のたいまつ」が「勝利のたいまつ」と紹介され、これにも批判が相次いだ。式次第と放送の字幕には「勝利のたいまつ」と紹介されたが、出席者らは「滅共のたいまつ」を斉唱した。これについても国防部は「記念式の外賓を考慮し題目を『勝利のたいまつ』と表記したが、現場で歌詞を変更せず『滅共のたいまつ』としてそのまま歌った」と説明した。

キム・ミョンジン記者