前法相の朴範界議員「英語できるからすぐ読めるだろ」…韓東勲法相「韓国語の資料です」

 北朝鮮に暗号資産技術を伝授したとして懲役刑を言い渡された米国人暗号資産専門家に関する資料をめぐり、攻防が繰り広げられている韓国国会国政監査の場で、笑いが起こった。6日、国会で行われた法制司法委員会法務部国政監査で、野党・共に民主党の金宜謙(キム・ウィギョム)議員らがやっとのことで入手したと言った英文の資料について、韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官が「ググれば(インターネットで検索すれば)出てくる」「韓国語の資料だ」と応戦したからだ。

【写真】「ググれば出てくる」ボイス・オブ・アメリカの昨年9月28日記事

 金宜謙議員は「資料がネット上にあると言ったことから察するに、長官はあの資料の実体について把握しているのか」と質問した。すると、韓東勲長官は「大韓民国にとても関心のある人々は知っているだろう。私は記事で見た」と答えた。金宜謙議員は「これは記事にはなっていない」と反論したが、韓東勲長官は「あまりよく検索していらっしゃらないようだが、(検索)したら出てくるだろう」と言い返した。

 金宜謙議員と同じ共に民主党所属で、文在寅(ムン・ジェイン)政権時に法務部長官を務めた朴範界議員は「英語が上手な長官様だからググってすぐに見られるのだろうが、我々はそれにアクセスするのが非常に難しい」と言った。すると、韓東勲長官は「韓国語の資料です」と答えたため、国政監査の場で笑いが起こった。

 韓東勲長官が言及した資料は、米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の昨年9月28日の記事と見られる。「対北朝鮮制裁違反グリフィス有罪認定…米検察、ソウル市の手借りようとした状況公開」という見出しの記事には、米検察が裁判所に提出した文件に関する内容が出ている。記事には「検察が提出したこの資料によると、(ブロックチェーン・プラットフォーム『イーサリアム』開発者の)グリフィス被告は2018年8月17日、テレグラムのメッセージで、イーサリアム関係者と推定される人物と連絡する際、『ソウル市長』に言及した」「ソウルでの『イーサリアム研究センター』構築問題と共に、北朝鮮でのイーサリアム関連機関設立を協議した」など、金宜謙議員が述べた部分も説明している。この翌日、同記事を引用した韓国の新聞記事も報道されていた。

李佳泳(イ・ガヨン)記者

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  • ▲韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官=写真左=と、質問する野党・共に民主党の朴範界(パク・ポムゲ)議員=同右=。写真=MBNニュース
  • 前法相の朴範界議員「英語できるからすぐ読めるだろ」…韓東勲法相「韓国語の資料です」

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