性的接待を暴露された韓国与党前代表の李俊錫氏、虚偽告訴容疑で送検

性的接待を暴露された韓国与党前代表の李俊錫氏、虚偽告訴容疑で送検

 韓国与党、国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)元代表が自身に関する性的接待疑惑が虚偽だとし、それを暴露したユーチューブチャンネル「カロセロ研究所」関係者を告訴したのは虚偽告訴に当たるとし、韓国警察は13日、李元代表を起訴相当で送検した。

 カロセロ研究所は昨年12月、李元代表がハンナラ党非常対策委員として活動していた2013年7-8月、アイカイストのキム・ソンジン代表から2回にわたり、大田市儒城区のホテルで性的接待を受けたと暴露。その後、李元代表はあっせん収賄、性売買(売買春)処罰法違反などの疑いで市民団体に告発された。

 その直後、李元代表はカロセロ研究所の康容碩(カン・ヨンソク)弁護士とキム・セウィ元記者を虚偽事実による名誉毀損の疑いで告訴した。しかし、キム·ソンジン代表側も「(李元代表が)性的接待を受けたのは事実だ」とし、李元代表を7月に虚偽告訴の疑いで告発した。李元代表は性的接待疑惑が指摘された後、さらなる暴露を防ごうとした証拠隠滅教唆疑惑でも告発された。

 事件を捜査してきたソウル地方警察庁反腐敗・公共犯罪捜査隊は9月末、李元代表のあっせん収賄、性売買処罰法違反などの容疑は既に公訴時効が成立したとして、送検を見送った。一方で、虚偽告訴と証拠隠滅教唆の容疑では捜査を続けてきたが、今回虚偽告訴については容疑が認められると結論づけた格好だ。法曹界関係者は「虚偽告訴罪は他人に処罰を受けさせようと虚偽事実を申告した際に成立するが、警察が虚偽告訴容疑を認定したということは、性的接待自体が事実である可能性が高いと判断したものだ」と受け止めた。警察は同日、特にコメントを出さなかった。

 ただ、警察は李元代表が昨年12月、キム・チョルグン党代表政務室長(当時)に命じ、「李俊錫氏への性的接待はなかった」という虚偽の事実確認書を作成するなど、性的接待に関する証拠の隠滅を図ったとされる疑惑については、送検を見送った。

 李元代表は警察の決定について、自身のフェイスブックを通じ、「自分は2013年のことに関する資料を持ち合わせていない。そのため、一方的に第三者の陳述だけで事件を送致した」とした上で、「送致された疑惑について否認する。皆さんが疑問を持つようなことはなかった。裁判所で真実を明らかにする」とコメントした。

キム・スギョン記者

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