「韓国、国民所得でイタリア超え」から1年、再逆転許す

「韓国、国民所得でイタリア超え」から1年、再逆転許す

 韓国の1人当たの国民所得が主要7カ国(G7)の一角であるイタリアを抜いてから1年で再び追い抜かれたことが分かった。

 新型コロナの大流行が起きた2020年は韓国の経済成長率がイタリアに比べ落ち込まなかったが、21年の回復過程ではイタリア経済が大きく回復したためだ。ユーロが対ウォンで上昇した影響もあった。

【グラフ】韓国とイタリアの1人当たり国民所得推移

 今年はウォンが主要国通貨と比べ大幅に下落しただけに、イタリアに追い付くのはさらに難しくなるとみられている。ウォン相場と成長低迷が深刻化すれば、国内総生産(GDP)で台湾に追い越される可能性も否定できなくなった。

 世界銀行の最新統計指標によると、昨年時点で韓国の1人当たり名目国民総所得(GNI)は3万4980ドルだった。イタリアは3万5710ドルで、韓国を730ドル上回った。1人当たりGNIは国民の生活水準を把握する指標として使われる。

 韓国の1人当たりGNIは19年、3万3830ドルでイタリア(3万4940ドル)を下回っていたが、コロナが流行し始めた20年に3万2930ドルとなり、初めてイタリア(3万2380ドル)を小差で上回った。20年に限れば、1人当たりGNIが史上初めてG7の一角であるイタリアを超えたのだ。

 しかし、G7を追い越したと祝砲を撃ってからわずか1年ぶりに順位は再び逆転した。昨年の韓国の経済成長率がイタリアを下回ったからだ。

 イタリアの実質国内総生産(GDP)成長率はコロナ初年度の20年にマイナス9.0%を記録した。韓国はマイナス0.7%にとどまり、相対的に善戦した。ところが、昨年はイタリアが6.7%成長したのに対し、韓国は4.1%の成長にとどまった。

 今年はウォン安が主要国通貨と比較して目立つだけに、国民所得の争いで韓国がさらに不利になるとの分析が示されている。

 韓国銀行経済統計システム(ECOS)などによると、イタリアが使用するユーロの価値は年初来10月14日までに対ドルで13.66%下落した。同じ期間にウォンの価値は20.16%急落した。

 為替レートだけでなく物価もイタリアに有利だ。名目1人当たりGNIには物価上昇分(GDPデフレーター)も加わるため、物価が上がれば国民所得が増える。 イタリアの最近の消費者物価上昇率は韓国より高い8%台だ。

 最近韓国では輸出の伸びが鈍化し、年末に向け成長率がさらに低迷すると予想されている。最悪の場合、韓国の国民所得が台湾に抜かれかねないとの懸念も示されている。

 国際通貨基金(IMF)は今月発表した「世界経済見通し」で、今年の韓国と台湾の1人当たりGDPをそれぞれ3万3592ドル、3万5513ドルと予想した。韓国のGDPは20年ぶりに台湾に逆転される可能性がある。

イ・ジェウン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 「韓国、国民所得でイタリア超え」から1年、再逆転許す
  • 「韓国、国民所得でイタリア超え」から1年、再逆転許す

right

あわせて読みたい