「南朝鮮と同じ対応をすれば苦労するだけ」…北朝鮮軍内部で不満の声

 北朝鮮が最近、韓米合同訓練に対応して連続挑発を行う中、北朝鮮軍内部で「南朝鮮と全く同じ対応をしたら、われわれが苦労するだけ」という叫びが噴出していることが25日までに分かった。北は最近、韓米が合同訓練を行うたびに戦闘機、弾道ミサイル、海岸砲挑発を繰り広げている。

 北朝鮮内部の事情に詳しい消息筋は25日、「北朝鮮軍が陸海空を総動員した大規模訓練を行ったことで、石油・食糧など戦闘物資の消耗が大きいようだ」とし「北朝鮮軍内部から、あのように南朝鮮と全く同じようにやったら『われわれだけが苦労する』という懸念の声が上がっている」と語った。北朝鮮軍内部には、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の指示に反対はできないものの、無理な訓練に対する不満と懸念が強いという。

 北朝鮮軍は1990年代の「苦難の行軍」以降の物資不足により、砲兵の場合、年に1回行っていた野外機動実弾射撃を2年に1回に縮小したと伝えられている。北朝鮮軍の連隊長出身の脱北者A氏は「北朝鮮軍の慢性的な弱点として、食糧の面もあるが、機動訓練に必要な油・タイヤ・通信装備用バッテリーが足りない」とし「最近の北朝鮮軍の訓練頻度や規模を見ると、数年分の訓練を一挙に詰め込んでやっているので、物資の消耗は大きいだろう」と語った。安全保障分野の消息筋は「北朝鮮が戦闘機を飛ばしたり対応訓練を行ったりするとき、兵士たちは『油もないのにこんなことをしてどうするんだ』という反応を見せて動揺する」と語った。

 北朝鮮は「戦闘機150機を動員して訓練を行った」と発表したが、実際は練習機まで含めておよそ40機に過ぎず、一部は燃料不足などで正常に飛行できなかったり、ひどいケースでは墜落した戦闘機もあったという。A氏は「北朝鮮の戦略物資倉庫に保管された物資のうち相当数は、流通期限を最大で数十年超過し、使用不能なものも多い」と語った。

 ある消息筋は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足直後の今年6月、北朝鮮が8発もの多数の短距離弾道ミサイルを発射すると、韓米がこれに対応して同じ規模のミサイルを撃ったことがある」と指摘し「当時、北では『韓米が同じ規模で合わせて対応したら北にはその次のカードがない』という声も出た」と語った。

キム・ミョンソン記者

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  • ▲写真=朝鮮中央テレビのキャプチャー/聯合ニュース

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