「酒席疑惑」の根拠示せなかった共に民主・金宜謙議員、党内からも批判の声

 民主党内からは「また『金宜謙リスク』が飛び出した」との声が漏れた。金議員に情報提供したというザ・探査は24日、関連報道を行ったが、疑惑の酒席の場所さえ特定できなかった。民主党関係者は「どこであったことかも分からない疑惑を国政監査で公に取り上げ、むしろ韓長官に返し技を食った」と話した。

 金議員の「違うならそれでいいんだけど」的な疑惑主張は今回に始まったことではない。金議員は先月、韓長官が法務部の行事で会った民主党の李在汀(イ・ジェジョン)議員について、意図的に握手の場面を演出したと指摘したが、事実に反することが明らかになった。韓長官は24日、国政監査でその一件について、金報道官を「うそをついたことが全てばれたが謝罪もしなかった」と批判した。今月6日には、韓長官の7月の米国出張が李在明代表に絡む「北朝鮮仮想通貨疑惑」を捜査する目的だったと主張したが、韓長官から「犯罪申告や内部告発をするつもりか」と反論された。当時金議員は「捜査をするなら、職を賭してやれ」と発言した。その表現を受け、韓長官は24日の国政監査で、金報道官を「金議員は何を賭けるのか。賭けが好きではないのか」と皮肉った。

 金議員は青瓦台報道官を務めていた2019年3月、ソウル市銅雀区黒石洞での建物購入が問題になって辞任後、総選挙で民主党の公認を受けられず、崔康旭(チェ・ガンウク)議員らと共に開かれた民主党の比例区で国会入りした。開かれた民主党が民主党に吸収されたため、民主党議員になった。民主党の再選議員は「金議員はこれまでの紆余曲折を挽回しようと気だけが焦っているようだ」と話した。政界関係者は「野党報道官の役割で疑惑提起は重要な部分だが、事実に基づいてこそ説得力が得られる。『違うならそれでいいんだけど』式の疑惑提起が積み重なれば、党の信頼度が低下するだけだ」と指摘した。

パク・サンギ記者

【表】共に民主党が抱える「金宜謙リスク」

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 「酒席疑惑」の根拠示せなかった共に民主・金宜謙議員、党内からも批判の声
  • 「酒席疑惑」の根拠示せなかった共に民主・金宜謙議員、党内からも批判の声

right

あわせて読みたい