チャン・ツィイー、ドニー・イェン…習近平主席の「応援団」に

中国のスター俳優たち、習主席の3期目続投決まった党大会後に体制宣伝へ

 習近平国家主席の中国共産党総書記3期目続投が確定した直後から、中国のスター俳優らが報道機関とのインタビューで、「習主席の指示に従い、社会主義文化・中国文化を世界に伝える」と相次いで宣言している。「俳優たちのこうした宣言の背景には『体制宣伝をしてほしい』という当局の要請があったのではないか」という疑念も一部から出ている。

【写真】習近平主席の「応援団」

 中国の映画女優チャン・ツィイー(章子怡)は24日、国営の中国中央テレビのインタビューで、「習総書記は第20回党大会報告で、『社会主義文化の新たな秩序を通じ、人民の精神文化要求を満足させ、国家のソフトパワーと中華文化の影響力を絶えず向上させなければならない』と述べた。これは社会主義文化の発展方向を一層明確に示したものだ」と語った。そして、「文化芸術人として私も総書記の要求を一生懸命学ぶ」「今後、業務実践の場で総書記の指示に従い、人民を中心に置く創作方向を堅持し、中華文化の立場を守り、時代の呼び声や熱い血を歌い、世界に中国の話と声を伝える」と言った。チャン・ツィイーは映画『グリーン・デスティニー』『初恋のきた道』などに出演し、韓国でも広く知られた女優だ。英紙ザ・タイムズは「アクション映画『イップ・マン 葉問』で主演した香港の監督兼俳優ドニー・イェン(甄子丹)、中国人俳優の佟大為(トン・ダーウェイ)、女優の劉涛(リウ・タオ)らも習主席が率いる中国共産党の指導の下、献身するという考えを明らかにした」と報道した。

 大衆に顔が広く知られている俳優たちはしばしば中国当局の広報に動員される。香港の俳優兼監督である周星馳(チャウ・シンチー)は香港の中国返還25周年を迎えた今年7月、中国中央テレビの番組に出演して「私は永遠に中国人」「香港の映画人たちは中国の話を広く伝えなければならない」と言った。

 中国当局の宣伝に最も積極的な俳優はジャッキー・チェンだ。中国人民政治協商会議(諮問機関)の委員を務めたほか、昨年は中国共産党創党100周年を記念する映画関係者の座談会に出席し、「共産党は本当に偉大だ」「私は共産党員になりたい」と発言した。ただし、政治色が強いため海外はもちろん、中国国内でも「ジャッキー・チェンが制作に携わった映画の人気は以前ほどではない」という評価もある。

北京=パク・スチャン特派員

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