【TV朝鮮】アナウンサー:これまでお伝えしましたように、抑えがたい後悔の理由は幾つかあります。そのうちの一つ、既に前日、梨泰院には大勢の人が集まり、危険に見えるという通報もあったことが分かりました。
主催者が存在しない自発的な集まりだという理由で、行政当局は手をこまぬいていたのではないか。キム・チャンソプ記者が探ってみました。
■キム・チャンソプ記者リポート
29日の夜、梨泰院の路地。人波が通りを埋め、人々はまるで波のようにこちらへ、あちらへと押し流されています。
ところが惨事の前日にも、同じ場所が人波でいっぱいでした。路地を通り抜けようと思ったら、少しずつ歩いていかなければなりませんでした。
近所の店の人:「(事故)当日ほどではないけど、それでも普段よりは多かったです。地下鉄の駅まで行くのにちょっと時間かかったほどなので…」
商店の人々は「事故のリスクは前日から既に感知されていた」と語っています。
近所の店の人:「押されながら歩いてましたよ、(事故前日の)金曜日も。壁に絵を描いてる子たちが、狭いのにずらっといて、危ないなと…」
この日、付近の派出所では安全上の事故に関連する67件の通報を受理しましたが、「人が数十人、道をふさいでいる」という内容も含まれていました。かかわらず
事故現場は、梨泰院でも人が最も混み合う中心的な地域へ通じる細道です。
当時警察は、事故前日からおよそ200人を事前に投入し、ここを中心に治安維持のため総力対応に出た状態でした。
ところが警察は、安全上の事故への対応よりも麻薬や性暴力犯罪の取り締まりに集中していたのです。
ナ・ヨンスンさん(近所の店の人):「(以前は)警察官が立っていて、ここで誘導もしてたけど、それがなかったって…」
幾つもの事故の前兆にもかかわらず、警察はきちんと対応しなかったのではないか、という指摘が出ています。
テレビ朝鮮、キム・チャンソプでした。
キム・チャンソプ記者