ウクライナ軍、撤退したロシア軍が遺棄した機関銃に大笑い

 ウクライナの兵士たちが、ロシア軍の撤収した場所で第1次世界大戦時代に使われていた機関銃を発見した-という話が出回っている。

 非営利組織「変化の風研究グループ(WCRG)」の関係者は10月31日(現地時間)、ツイッターを通して「後退するロシアの兵士たちが、1910年式PM1910重機関銃を残して去っていった」という書き込みと共に動画を公開した。WCRGは、米国とウクライナの関係に必要な民主的価値、反腐敗システム、強い国防力の重要性などについて研究している団体だ。

 およそ1分ほどの長さの動画には、ロシア軍の遺棄した兵器を調べるウクライナ兵の様子が収められている。昔の武器が珍しいらしく、あちこち触ってみて、実際に武器を持っていたずらっぽく笑う姿も捉えている。

 PM1910は「マキシム」という名前で知られる機関銃の派生型だ。1904年に勃発した露日戦争から使用され、その後、第1次世界大戦で「最高の殺傷兵器」とも名付けられた。青銅で作られた「マキシム」初期モデルは重さが25キロに達した。PM1910では素材を鋼鉄に変えたが、それでも依然として重かった。

 PM1910は100年の歴史を持つ古い兵器だが、銃身を覆う水筒内部に冷却水を循環させて熱を冷ます「水冷式」が用いられ、こんにちでも依然として使用可能だという。

 ただしこれは、ロシア軍が現代式の先端兵器を十分に持っておらず、深刻な危機に直面していることを示す端的な事例と解されている。

 西側の対ロシア制裁や輸出規制により、ロシア軍が戦争で古い兵器を使っているという主張は幾度か登場していた。先に米国の外交専門メディア「フォーリン・ポリシー」が明らかにしたところによると、米国および英国政府は、現在ロシアは先端兵器の在庫が十分でないため、古い兵器をより多く使う傾向にあると分析した。また、ロシア軍が誘導機能のない古い爆弾を使ったり、家電製品から半導体を外して武器の精密部品として使ったりしているとの報道もあった。

キム・ジャア記者

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  • ▲退却したロシア軍が残していった1910年式機関銃を、ウクライナの兵士たちが調べている。/写真=ツイッターより

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