北朝鮮向けの違法な瀬取りを支援…米政権、シンガポール国籍の容疑者に500万ドルの懸賞金

【NEWSIS】米国のジョー・バイデン政権が、北朝鮮向けの違法な石油船積みや瀬取りなどを支援したシンガポール国籍の人物に最大500万ドルの懸賞金を懸けた。

 ポール・ヒューストン国務次官補代理(外交保安局〈DSS〉脅威調査・分析担当)は3日(現地時間)に記者会見を開き、シンガポール国籍のクォク・キ・セン(Kwek Kee Seng)という人物に対し最大500万ドル(現在のレートで約7億4000万円。以下同じ)の懸賞金を懸ける、と発表した。

 国務省によるとクォク・キ・センは、シンガポール国籍保持者であるとともに、シンガポール所在の海運代理店(シッピングエージェンシー)・ターミナル運営会社「スワンシーズ・ポート・サービス(Swanseas Port Services)」の役員だ。米国および国際社会の制裁に違反して北朝鮮向け石油の違法な船積み、並びに北朝鮮船への積み替え運送を支援した疑いが持たれている。

 ヒューストン次官補代理は「国務省は、北朝鮮の違法な核・弾道ミサイル計画への対応および多国間制裁を通した対北朝鮮圧迫の維持に専念している」と説明した。今回の懸賞金支援は、国務省傘下の「正義のための報賞(Rewards for Justice/RFJ)」プログラムを通して行われた。

 DSSが運営するRFJは1984年の開始以降、これまで世界で合わせて125人に対し、米国の国家安全保障上の脅威に関する情報提供への見返りとして2億5000万ドル(約370億円)の懸賞金を支払った。ヒューストン次官補代理は「きょうの懸賞金が、同様の役割を果たすことを希望する」とコメントした。

キム・ナンヨン特派員=ワシントン

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