梨泰院雑踏事故:90分遅れで現場に到着した竜山署長、状況室にいない状況管理官

「90分のミステリー」竜山署長と席を外していた状況管理官

 梨泰院雑踏事故に対する韓国警察のずさんな対応に関連し、警察庁特別捜査本部は3日、李林宰(イ・イムジェ)前竜山警察署長(総警=警視正に相当)と柳美真(リュ・ミジン)前ソウル地方警察庁人事教育課長(総警)に対する捜査に着手した。柳総警事故が起きた先月29日、ソウル市内の夜間緊急状況について最初の通報を受け付ける112番治安総合状況室で状況管理官を務めていた。

 警察庁特別監察班は2人について、「業務遂行が怠慢で、報告を遅らせた事実が確認された」とし、特別捜査本部に捜査を依頼した。李総警については「事故現場に遅れて到着し、指揮管理を疎かにし、報告も遅れた事実が確認された」と指摘した。

 本紙の取材を総合すると、李総警は29日、竜山署長として竜山一帯で政治集会への対応を指揮した後、三角地にある飲食店で食事を取っていたが、午後9時半ごろ、最初の状況報告を受け、店を離れたという。監察班は李総警が午後10時40分ごろ、梨泰院近くで下車し、午後11時すぎに事故現場に到着した点を確認したという。事故は午後10時15分に起きた。監察班は李総警が飲食店を離れ、事故現場に到着するまでの約1時間半、状況指揮をした形跡を発見できなかったという。

 このため、特別捜査本部は李総警が職務上の義務を放棄し、意図的に状況に対処しなかった可能性について捜査を進めている。特別捜査本部は「竜山署長が午後10時20分ごろ、現場指揮を始めた」という竜山署の当時の状況報告が虚偽で作成された疑惑についても調べている。

 一方、柳総警は事故当時、ソウル地方警察庁内で状況室ではなく自身の事務室にいたことが確認された。柳総警が状況室のチーム長(警正=警視に相当)から事故の報告を受けたのは午後11時39分だった。

李海仁(イ・ヘイン)記者、金承賢(キム・スンヒョン)記者

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  • 【写真】10月30日に尹錫悦大統領が梨泰院雑踏事故の現場を視察した際、尹大統領に随行している李林宰竜山署長(左)/聯合ニュース

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