梨泰院雑踏事故:通報殺到中に状況室ではなく自室にいた状況管理官

 梨泰院雑踏事故の当夜、ソウル地方警察庁の112番治安総合状況室で状況管理官を務めた柳美真(リュ・ミジン)前同庁人事教育課長(総警=警視正に相当)は、状況室ではなく自分の事務室にいたという。そのため、柳総警が状況室のチーム長(警正=警視に相当)から事故に関する報告を受けたのも、事故発生から1時間24分が経過した午後11時39分だった。当時自宅におり、午後11時36分に李林宰(イ・イムジェ)竜山署長から報告を受けた金光浩(キム・グァンホ)ソウル地方警察庁長よりも遅く報告を受けたことになる。

 ソウル地方警察庁の幹部が交代で担当する状況管理官は、112番通報の受付をはじめ、ソウル市内の夜間の緊急状況を統括する総合状況室を指揮する役割を担う。当直の状況管理官は午後6時から翌日午前1時まで状況室に待機しなければならないが、リュ総警は状況室がある庁舎5階ではなく、10階にある自分の事務室にいた。

 柳総警が梨泰院で事故が起きている状況室チーム長の報告を受け、状況室に復帰したのは午後11時39分だった。梨泰院ではすでに数百人が倒れ、心肺蘇生法が施されていた時間だった。柳総警はその23分後の30日午前0時2分、警察庁に報告し、0時14分に尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長にその内容が伝えられた。柳総警は警察大12期で、ソウル中部警察署長を務めた。

 当日の112番通報の受付体制も問題点を露呈した。警察のマニュアルによると、類似する内容の通報が繰り返される場合は、状況室勤務者は、受理段階でチーム長(警正)に報告しなければならない。事故直前、警察に寄せられた通報11件のうち9件が事故現場の路地近くから入電したが、チーム長はそれを直ちには認識できなかったという。警察関係者は「梨泰院からの通報11件は当時状況室に勤務していた数人がばらばらに受け付け、危険シグナルに気づかなかったとみられる。状況管理官が席を外した状況で、マニュアルもまともに機能しなかった」と話した。

李海仁(イ・ヘイン)記者

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  • 【写真】梨泰院雑踏事故の当日、ソウル地方警察庁の112番状況管理官を務めていた柳美真・同庁人事教育課長

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