消防車の車庫の前に違法駐車、救急隊員を足止め=韓国

 韓国で救急車を塞ぐように119安全センター車庫前に違法駐車した車が、猛批判を浴びている。

 今月2日、違法駐車した車と周囲の状況を撮った14秒ほどの短い動画がオンラインコミュニティ「ボべドリーム」で公開された。出動命令で救急車に乗り込もうとした救急隊員らが、車庫の扉の前に違法駐車された1台の乗用車を発見し、足止めされる様子を収めた動画だ。

【写真】119安全センター車庫前の違法駐車車両

 記事を書き込んだ人物は「レストランで注文をした後、ぼーっと向かい側を眺めていて、119安全センター車庫の扉の前に外車が違法駐車してあるのを見て撮った」とし、「出動命令が下った後、車庫の扉が上がっていき、救急隊員らが救急車に乗り込もうとしたところ、車庫前に見せびらかすように停められた外車を発見した」とつづった。

 さらに、救急隊員らは違法駐車された自動車を調べて証拠写真を撮り、どこかに電話をかけた、と説明した。その様子は、アップロードされた動画の末尾に現れる。救急車は、まさに出発しようとするかのようにライトが点いていて、救急隊員らは出動の遅れで焦っているように見える。

 ネットユーザーらは「見せしめに刑事処罰を強くやったらいい」「免許取り消しにすべき」「ああいうケースをときどき見たことある。ひどいことに、電話番号もない車が多い」「いくら車庫の扉が閉まってたといっても、中に何があるか分からないのか」「生死のかかる危急の状況だったらどうするんだ」などのコメントを残して憤った。

 2018年改正の消防基本法25条によると、消防隊長などは、消防車の緊急出動を妨害する駐停車車両や物件などを撤去したり移動させたりできる。この過程で車両が破損しても、持ち主は補償を受けられない。

 この改正法が韓国国会を通過した背景には、2017年に忠清北道堤川で発生したスポーツセンター火災がある。当時、29人もの死者が発生するなど人命被害が大きかったが、初期救助の遅れた原因が、まさにこうした違法駐停車だった。消防の屈折はしご車が進入できず500メートル迂回し、違法駐車車両のせいではしごを展張する空間を確保できず、時間がかかったのだ。

 そのときの批判の声を受け、翌年6月に「強制処分」条項が一部改正・施行されたが、現場での状況はあまり変わらなかった。実際に消防車が出動したときに違法駐車車両を強制処分した事例は、法改正後からこれまでの間にたった1件しかなかった。その理由は、消防官が事後処理の過程で感じる、持ち主からの訴訟や陳情などへの負担が大きく作用しているからだと伝えられている。

ムン・ジヨン記者

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