梨泰院雑踏事故:竜山警察署、対応関連の証拠を隠滅か

「警察官の増員が必要だという報告書の原本を破棄せよ」―情報課長が部下に指示

 ハロウィーンで混雑するソウル・梨泰院で先月29日に発生した雑踏事故を巡り、現場を管轄するソウル竜山警察署による事故直後の対応の遅れやそのずさんさへの疑念が浮上しているが、今度は証拠隠滅を示す状況も発見された。

 本紙が6日までに取材した内容をまとめたところ、竜山署情報課のある情報官が事故の数日前に作成した報告書の一部に「コロナ後ということで多くの人が集まり事故が起こる危険性があるため、警察官の増員が別途必要になる」という趣旨の報告書を情報課長と情報係長に提出していたことが分かった。ところがこれを見た課長は「増員」に関する内容を削除した報告書を内部のネットワークに掲載するよう指示した。結果的に「ハロウィーンの時期に現場では警察官の増員がさらに必要」との意見は上部にしっかりと伝えられなかったようだ。

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 156人が犠牲になった今回の事故直後、二人はこの報告書を提出した情報官に「増員が必要」と記載された報告書の原本破棄を指示した疑いも浮上した。この報告書の原本は実際に破棄されていた。

 警察庁特別捜査本部は今月2日、竜山署に対する家宅捜索と関係者への事情聴取により、これら一連の状況とその根拠を確認した。捜査本部は「情報課長らは事故前『増員を積極的に行うべき』という趣旨の報告を受けたにもかかわらず、自らこれを黙殺したとの指摘を受けないように一連の措置を指示した疑いがある」とにらんでいる。捜査本部は二人に対し「職権乱用および証拠隠滅」の容疑が適用できないか検討している。また捜査本部は「増員」に関する内容を最初に報告書から削除した理由についても調べている。竜山署情報課長は一連の容疑について「監察と調査には誠実に対応する」と短くコメントした。

イ・ヘイン記者

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  • ▲花や付箋でいっぱいになった梨泰院駅1番出口周辺。6日午後撮影。/チャン・リョンソン記者

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