梨泰院雑踏事故:犠牲者の氏名公開に外国政府も抗議…外交問題に飛び火の可能性も

梨泰院雑踏事故:犠牲者の氏名公開に外国政府も抗議…外交問題に飛び火の可能性も

 韓国の野党寄りの市民メディアが、梨泰院雑踏事故の犠牲者氏名を遺族の同意を得ずに公開したことをめぐり、一部の国が、自国民の犠牲者氏名が公開されたことに対し抗議の意を伝えてきたことが分かった。韓国外交部(省に相当)が15日、明らかにした。今後、他の複数の駐韓大使館が外交ルートを通じて遺憾の意を表明する可能性も高く、外交問題に発展するのではとの声も上がっている。

【写真】梨泰院雑踏事故、遺品を見て泣き崩れる遺族

 外交部の関係者は同日午後、記者団に対し「梨泰院事故の犠牲者氏名が公開されたことについて、一部の駐韓大使館から抗議があり、問題のメディアには抗議があったことと是正要求を即座に伝えた」と明らかにした。このメディアが13日にホームページに公開した155人の犠牲者リストには、外国人の名前も多数含まれていた。現在は一部の氏名が匿名に変更されている。

 外交部の関係者によると、外国人の死亡者26人のうち、1人を除いた遺族は氏名の公開を望んでいないという。また、うち8人は国籍を含めすべての情報を非公開とするよう望んでいる。韓国野党は、米紙ワシントンポストなど一部メディアが犠牲者の身元とエピソードなどを記事にしたことを根拠に「氏名公開」を求めてきたが、外国人の遺族は大半が氏名公開を望んでいないわけだ。氏名を公開したメディアは「遺族の同意を得なかった点について、どうかご了承願いたい」とコメントしていた。

 これまでに1カ国の駐韓大使館が韓国外交部に抗議の意を伝えてきたという。外交部の関係者は「事前に同意を得ずに一方的に公開したので、その点について遺憾と抗議を伝えてきた」として「遺族の意向を一人ずつ確認しているわけではないが、(氏名が公開されたことで)遺憾の意を表明する国がさらに増える可能性がある」と話した。このため犠牲者の氏名公開が外交問題に飛び火する可能性が高まったとの声も出ている。

キム・ウンジュン記者

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