ロシアがウクライナ向けのガス供給を縮小…唯一残った欧州向けルート

 【NEWSIS】現在ロシア産天然ガスの欧州向けパイプラインで唯一残ったウクライナ経由のルートについて、ロシア国営のガスプロムがその供給量を減らすと警告した。ブルームバーグ通信が22日に報じた。

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 現時点で確定はしていないが、28日午前10時から供給量の削減が実行に移される可能性があるとロシア側が通告したという。影響で安定傾向にあった欧州のガス卸売り価格が急騰した。

 ロシアは欧州向けに複数のルートを通じて1日4億5000万立法メートル以上のガスを供給してきたが、今年2月のウクライナ侵攻で欧州から大規模な経済制裁を受けたため、これに対抗するため欧州向けのガス輸出を大きく削減した。

 欧州に向かうロシア産ガスのルートはバルト海の海底を通るノルドストリーム1が最も大きく、1日1億5000万立法メートル以上がドイツ北東のルブミンに送られてきた。ところがロシアは6月にこれを40%減らし、7月末にはさらに20%減、9月2日からは完全に供給を中断した。

 内陸のパイプラインではベラルーシからポーランドを経てドイツにつながるルートもあるが、ポーランドへの供給がストップしたためこれも現在はほぼ停止状態だ。このパイプラインはドイツからオーストリア、イタリアへと再びつながっている。

 もう一つの内陸パイプラインがウクライナ経由で、ウクライナとロシアの国境2カ所からウクライナを経てハンガリー、スロバキア、チェコはもちろん、その先のオーストリアやフランスにまで続いている。

 ロシアは戦争中もウクライナ経由のラインには手をつけなかったが、ウクライナが2カ所のうち1カ所を戦争の兵站を理由に閉鎖したため、残る1つはウクライナ経由ルートの出発点として引き続き開いている。これが現在欧州に向かうロシア産天然ガスの唯一のルートになっているのだ。

 現在も1日4300万立方メートルが供給されているが、ガスプロムは冬の暖房でガスが最も必要な季節にこのパイプラインによる供給の削減を通告したのだ。ウクライナの隣国モルドバに向かうガスにも影響する決定だが、その理由について明確な説明はない。

 ロシア産天然ガスは他に黒海経由のトルコラインが2本ある。

 欧州につながるロシア産天然ガスは一時1日4億立方メートル近くに達したが、現在はその約10分の1となるウクライナ経由の4300万立方メートルだけだ。これが近いうちにさらに半分になるというのだ。

キム・ジェヨン記者

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