カタールW杯:強化試合は開幕直前のオマーン戦のみ、用兵術も失敗…予見されていたドイツの敗戦

開幕直前、オマーンに1-0で辛勝
強化試合7戦の日本に組織力で押される

カタールW杯:強化試合は開幕直前のオマーン戦のみ、用兵術も失敗…予見されていたドイツの敗戦

 「戦車軍団」ドイツが2022年国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)カタール大会グループリーグ第1戦で日本に敗れたのは予想されていた結果だった。日本が今年4月のW杯グループ抽選以降、7回も強化試合をして組織力をしっかり固めてきたのとは違い、ドイツは強化試合を1回しかしていない上、ハンジ・フリック独代表監督の試合中の戦術対応も不十分だったとの声が上がっている。スペイン戦、コスタリカ戦が残っているものの、ドイツは2018年W杯ロシア大会でグループリーグ脱落という屈辱を受けながら、有名選手たちの名前ばかりを頼りにして、適切な準備をしてこなかったとの批判は免れない。

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 今回のW杯前にドイツが行った強化試合は、大会開幕直前の今月17日のオマーン戦だけだ。日本戦に備えてアジアのチームと対戦する経験をしたということだが、オマーンは日本に比べて戦力がひどく劣っているだけでなく、プレースタイルも日本と違っており、適切な強化試合の相手ではないと指摘されていた。それもドイツは後半の終盤にたった1ゴールを入れただけで、1-0の辛勝だった。

 強化試合の回数が少なかったのは、欧州サッカー連盟(UEFA)の国家対抗戦「ネーションズリーグ」が9月まで行われていた影響もある。その分、W杯直前の強化試合は実力チェックや組織力固めに重要だったのだが、ドイツはその意味もあまり考えずにチャンスを受け流してしまったということだ。さらに、日本戦に先発出場した11人のうち5人(トーマス・ミュラー、アントニオ・リュディガー、ニクラス・ズーレ、セルジュ・ニャブリ、ジャマル・ムシアラ)はオマーン戦に出場していない。一度も呼吸を合わせたことのない選手たちがW杯本選にそのまま出場したのだ。

 フリック監督の指導力も俎上(そじょう)に載せられた。日本に同点ゴールと逆転ゴールを許してもこれといった戦術の変化もなく、FWの数ばかり増やすことにきゅうきゅうとしていた。ニクラス・フュルクルク、マリオ・ゲッツェ、ユスファ・ムココなどを相次いで投入したが、特に変化を生み出せなかった。フュルクルクとムココは代表チームの経験が全くない状態でW杯メンバー最終リストに選ばれ、オマーン戦でAマッチ・デビューをした選手たちだ。ゲッツェはこの日、Aマッチ出場が2017年11月以来5年ぶりだった。日本にリードを許すことなど想定していなかったようで、「プランB」をまともに用意できていない様子だった。一方、日本の森保監督は前半に失点したのを受け、後半に3バック戦術に切り替えたのに続き、適材適所の選手交代をして逆転勝利を導き出した。この日ゴールを決めた堂安律=独SCフライブルク=と浅野拓磨=独VfLボーフム=も森保監督が後半に投入した選手たちだった。

 ドイツのスポーツ紙「キッカー」は「日本戦の敗北は不運ではない。フリック監督が失敗を招いたからだ」「攻撃で最高の活躍をしたイルカイ・ギュンドアンを交代させた判断は理解できない」と報じた。前半、PKを決めたギュンドアンは1-0とリードした後半22分に交代となった。

 ドイツ代表チーム内部からも反省の声が上がっている。ギュンドアンは「我々は相手が簡単にプレーできるようにしてしまった。特に(日本の)2本目のゴールは、W杯でこれほど簡単なゴールがあったかと思うほどだった。我々はボールをあまりにもしょっちゅう、簡単に失った」と言った。スター選手のトーマス・ミュラーも「我々はあまりにも効率性に欠けていた。めちゃくちゃだった」と語った。

キム・ヨンジュン記者

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