来韓したウクライナ議会副議長「北朝鮮とロシアの軍事協力の可能性は排除できない」

ウクライナ議会のオレクサンドル・コルニエンコ副議長が来韓
国会で復興策について意見交換

 「昨日もロシアのミサイル攻撃によりウクライナ全土で停電が発生しました。いついかなる状況になるか分からないため、どの家も水を確保し、補助バッテリーや携帯用発電機を準備しています」

【動画】プーチンの「恐怖拡散戦略」、エネルギー関連施設を集中攻撃

 ウクライナ議会代表団を率いて来韓したウクライナ議会のオレクサンドル・コルニエンコ副議長(38)は「21世紀の現代都市でこのような状況になるとは想像しがたいこと」と述べた。前日の23日(現地時間)にロシアはウクライナに対して再び67発のミサイル攻撃を行い、ウクライナ全土で停電が発生した。

 コルニエンコ氏はこの日韓国国会を訪れ、ウクライナに対する人道支援と戦後復興に向けた協力策などについて意見交換した。コルニエンコ氏は「韓国はウクライナに総額で1億ドル(約140億円)規模の人道支援を提供している。これには心から感謝したい」「冬が近づいているため、ウクライナ国民が生き残るために携帯用の暖房機や発電機、エネルギー貯蔵施設などを支援してくれれば大きな助けになるだろう」と述べた。この日欧州の200以上の大都市はウクライナの病院、学校、避難所、上水道施設などに発電機や変圧器を寄付する共同キャンペーン「希望の発電機」を開始すると発表した。

 コルニエンコ氏は北朝鮮がロシアに相当多くの砲弾を極秘に提供しているとの見方について「その可能性は排除できない」「公開された情報によれば、北朝鮮とロシアの間で何らかの軍事協力が行われていると考えられる」との見方を示した。

 コルニエンコ氏はウクライナ国立工科大学で化学関連の工学修士を取得し、新聞記者や経営コンサルタントなどを経て政界入りした。

 ウクライナの首都キーウ出身のコルニエンコ氏は「開戦当初はわずか10キロ先にまでロシア軍が入ってきた。両親が住むキーウ郊外の村にもロシア軍が一時駐留した」とした上で「戦争は私をはじめウクライナの全ての国民に影響を及ぼしている」と訴えた。

 2月24日にロシアの侵攻を受けウクライナのゼレンスキー大統領が戒厳令を宣布してから9カ月が過ぎた。コルニエンコ氏は「戒厳令が出た国では経済も社会も普段とは違う形で動く。議会は戦争状況で企業の負担を軽減するため税金や労働関連の法律を改正し、軍の予算を5倍に増やした」と説明した。

 米軍のミリー統合参謀本部議長は先日「ロシアとウクライナが平和交渉を行う可能性」に言及したが、これについてコルニエンコ氏は「ロシア側は平和交渉の準備ができていない」として一線を引いた。コルニエンコ氏は「ウクライナ政府と国民は1991年の国境を基準としてロシア軍がウクライナの領土から完全に撤収すれば交渉は可能と考えている。ゼレンスキー大統領はロシア軍撤退や食糧安全保障など10の交渉条件を提示しているが、ロシアは一つの条件に10発のミサイルを撃ち込んでくる状況だ」と述べた。

 コルニエンコ氏は「ロシアによる攻撃で数千の学校や病院が破壊された」「戦後復興のためエストニア、ドイツ、フランス、ポーランドなどと緊密に協力している。ジトーミルでのインフラ建設に向けては契約を締結した」と伝えた。コルニエンコ氏は「韓国政府とも病院や学校などの緊急復興のため話し合っており、韓国とより多くのプロジェクトを共にできるよう願っている」との考えも示した。

ペク・スジン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲ソウル汝矣島で朝鮮日報のインタビューに応じたウクライナ議会のオレクサンドル・コルニエンコ副議長。24日撮影。/李徳薫(イ・ドクフン)記者

right

あわせて読みたい