カタールW杯:「テーハンミングク」…雨降りしきる冬の夜、熱い歓声に包まれた光化門広場

韓国がガーナに手痛い敗北

 試合が続いた2時間はずっと雨が降り続いたが、ソウル光化門広場を埋めた3000人以上の熱い歓声を冷ますことはできなかった。28日夜10時(韓国時間)に大韓民国とガーナとのカタール・ワールドカップ、グループステージ第2戦の応援にやって来た市民は2時間にわたり声が枯れるほど「テーハンミングク(大韓民国)」を叫んだ。家庭や飲食店、居酒屋などで試合を見守った市民は休むことなく続く熾烈(しれつ)な攻防を見守りながら手に汗を握った。

【写真】雨に負けず熱気あふれる応援

 28日夜8時にソウル光化門広場には強い雨が降り始めた。歩道のあちこちには水たまりができ、帰りを急ぐ市民の服や肩は雨で濡れた。雨と共に本格的な寒さが始まるという天気予報も相次いだ。しかし韓国代表を応援するサポーター「赤い悪魔」はなんと3000人以上が広場に集まった。

 職場の同僚8人と共に京畿道平沢から光化門までやって来たというコ・ミンウさん(31)は顔全体に太極マークをペイントし、しかもレインコートも赤だった。コさんは「今日の試合は無条件に勝つという確信を持ったので、雨が降ろうがどうなろうが応援がキャンセルにならなければ必ずやって来るつもりだった」と述べた。ユーチューバーのカン・ウヒョクさん(36)はウサギの帽子をかぶって「大韓民国本線カーゴ(行く)、ガーナは家にガーナ(帰るか)」と書かれた札を持ち、応援にやって来た市民たち一人一人とハイタッチをしながら応援を盛り上げた。カンさんは「雨が降ったからといって応援の声が小さくならないようにポジティブなエネルギーを補いにやって来た」と語った。

 応援に集まった市民の数は1試合目の1万5000人よりは少なかったが、一進一退の攻防を見ながら韓国代表への声援は第1戦よりもはるかに熱がこもっていた。とりわけガーナがリードし大韓民国が追い上げる形で試合が進むと、緊張はさらに高まった。

 前半24分と34分に立て続けに失点を許したにもかかわらず、市民はその場を去るどころかさらに応援に力を入れた。その後は後半13分と16分にチョ・ギュソン選手の連続ゴールが決まり、誰もが望んでいた「韓国の早期挽回」が劇的に実現すると、広場は一層熱気が高まった。その場で飛び上がるだけでなく涙を流す市民もいた。

 その後、後半23分にガーナに再び得点を許し2-3とリードされたが、それでも市民は諦めなかった。その直後から試合が終わるまで韓国がガーナ陣内に攻め込むたびに市民は手をぐっと握り歓声を上げた。韓国が決定的なチャンスを逃すと広場ではため息が響いた。

 市民は「負けたが良い試合だった」と語り合った。諦めず最後までガーナを追い込んだ韓国代表への賞賛の声が相次いだ。大学生のキムさん(23)は「前半に2点取られた時はもう勝てないと思ったが、選手たちは諦めず後半に2点入れたのを見て感動した」「勝敗とは関係なく韓国代表として最善を尽くしたと思う。激しい雨の中でも広場で応援したことは後悔していない」と語った。

 多くの人が集まるイベントで天候も悪かったため、警察やソウル市の関係者、赤い悪魔などは事故が発生しないか極度に緊張していたようだ。強い雨が降り続いたが、傘で目をけがするような事故が発生しないようソウル市はフェンスで囲まれた応援区域では傘を差さないよう呼びかけた。警察はこの日、事故防止のため警察官150人、機動隊12部隊(700人以上)、特攻隊20人を現場に待機させた。もしもの事態に備えた臨時の避難所も設置した。

 試合後は帰宅時間に合わせ公共交通機関の運行時間を臨時で延長した。地下鉄1、2、3、5号線は29日午前1時まで延長し、光化門経由のバスは最終の時間を光化門発12時30分まで延長した。

パク・チマン記者、キム・フィウォン記者

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