【SportsChosun】韓国プロサッカーKリーグの得点王、チョ・ギュソン(全北)が28日(現地時間)、カタールで開催中のワールドカップ(W杯)で、最短時間での連続ゴールを決めた。チョ・ギュソンは同日行われたグループリーグH組第2戦のガーナ戦でW杯初ゴールを決め、それからわずか2分47秒で再びゴールネットを揺らした。
この日チョ・ギュソンが決めた短時間での2ゴールは、これまでのW杯で飛び出した短時間での連続ゴールの4位に入る記録だ。
過去のW杯での連続ゴール最速記録の1位は、2014年ブラジル大会の準決勝、ドイツ対ブラジルの試合で飛び出した。この試合でドイツは前半24分、右サイドから上がってきたフィリップ・ラームのクロスをトニ・クロースがペナルティエリア左から左足でシュートし、ドイツに3点目をもたらした。クロースはそのあとのカウンターの場面でサミ・ケディラとパスを交わしながら追加点を決めた。この2点はわずか1分9秒の間に決まった。
この試合でドイツは7-1の完勝を収めたが、前半だけで5点を献上したブラジルではこの試合は「ミネイロンの惨劇」と呼ばれている。準決勝が行われたブラジル・ベロオリゾンテのミネイロン・スタジアムにちなんだものだ。
連続ゴール最速記録の2位は、2002年韓日大会で飛び出した。グループリーグ第3戦のブラジル対コスタリカで、ブラジルのエース、ロナウドの足から生まれた。
ロナウドは前半10分に先制点を挙げると、それからわずか2分25秒で2点目を決めた。その後ロナウドは決勝戦でも2点を挙げ、計8得点で韓日大会の得点王に輝いた。1978年のアルゼンチン大会以降、ロナウドが登場するまで、W杯の得点王は計6点が最多だった。ロナウドは韓日大会で名実ともに最高のスターに上り詰めたわけだ。
連続ゴール最速記録の3位は1994年米国大会で生まれた。この歴史的ゴールは、グループリーグ敗退が決まっていた2か国、ロシアとカメルーンの試合で飛び出した。
この試合で先制ゴールを決めたのは、カメルーンのロジェ・ミラだった。当時42歳だったミラは、このゴールでW杯最年長得点の記録も打ち立てた。
しかし、そこからロシアの反撃が始まった。ロシアのオレグ・サレンコは71分に4点目を決め、さらに2分45分後に5点目をカメルーンのゴールに突き刺した。
サレンコの記録は他にもある。サレンコはこの試合だけで5得点を挙げ、W杯の歴史で唯一となる個人での1試合5ゴールを記録した。
サレンコは米国大会でブルガリアのストイチコフと共に得点王(6点)に輝いた。しかしサレンコはその後、代表監督との不和が原因で、再びロシア代表のユニホームを着ることはできなかった。