カタールW杯:クロアチア相手にPK戦で3人失敗の日本、ベスト8ならず

 日本(国際サッカー連盟〈FIFA〉ランキング24位)が6日、カタールのアル・ジャヌブ・スタジアムで行われたクロアチア(同12位)との2022 FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント戦で、PK戦(1-3)の末敗れ、ベスト8進出を逃した。

 日本は前半43分にFW前田大然(25)=セルティック=が先制ゴールを決めて流れを作ったかのように見えた。前田はペナルティエリアの外側右から上がったクロスと、それに続くゴール前の混戦の中、こぼれたボールを素早く左足で押し込んだ。これは今回のカタール大会で日本が記録した初の先制ゴールだ。これまでのグループリーグ3試合で、日本はすべて先制ゴールを許した。

 だが後半10分にクロアチアのイバン・ペリシッチ(33)=トッテナム=がヘディング・ゴールで勝負を振り出しに戻した。ペリシッチはペナルティエリアの後方右側から上がったクロスを強力なヘディングによりゴールネットを揺らした。

 1-1と拮抗(きっこう)した展開の中、両チームは後半も激しい接戦を繰り広げた。クロアチアは追加でゴールを挙げようと攻撃的な戦術を展開した。日本はしっかりとしたDF力を見せつつ、時おり逆襲を狙った。両チームのGKともにスーパーセーブを披露する場面もあった。

 後半が終わり、アディショナルタイムが4分与えられたが、両チームとも追加得点を挙げることができず、試合は延長戦に入った。今大会の決勝トーナメントで初の延長戦だった。延長戦の前半・後半の15分間でも勝負が決まらず、両チームはPK戦に突入した。

 だが、PK戦で日本はたびたびキックをミスした。一番手の南野拓実(27)=ASモナコ=と二番手の三笘薫(25)=ブライトン=、そして四番手の主将・吉田麻也(34)=シャルケ=がクロアチアのGKドミニク・リバコビッチ(27)=ディナモ=に阻まれた。

 クロアチアは三番手マルコ・リバヤ(29)=ハイドゥク=を除き、一番手・二番手・四番手がすべてゴールを成功させるなど早々に勝負を決め、劇的に勝利した。

 クロアチアはこれまでのW杯でも延長戦やPK戦で勝負強さを見せてきた。2018年ロシア大会決勝トーナメントと準々決勝でPK勝ちし、準決勝でも延長戦の末、勝っている。

 この日の試合でボール支配率は日本(36%)がクロアチア(50%)を下回っていた。残りの14%は競り合いの状況だった。シュート数も日本(12本)の方がクロアチア(17本)より少なかったが、両チームとも枠内シュート数は4本ずつだった。

 日本はこれで今回のW杯でもベスト8進出を果たせなかった。日本のW杯過去最高成績はベスト16(2002年、2010年、2018年、2022年)だ。

パク・カンヒョン記者

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