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前政権の中核政策である通称「文在寅(ムン・ジェイン)ケア」にメスが入ることになりました。 健康保険の保障性を強化するとして超音波検査や磁気共鳴画像装置(MRI)検査などの高価な検査費用も健康保険での支援が増やされました。ところがその結果、健康保険財政は大幅に悪化し、来年は赤字に転落する見通しです。今後は不必要な超音波検査やMRI検査に健康保険を適用せず、検査回数も制限することにしました。
チャ・ジョンスン記者がお伝えします。
(記者)
40歳のAさんは昨年病院に行った時、脳造影剤検査、脳血管検査、特殊検査という3種類のMRIを同時に受けました。
MRI検査に対して健保財政から72万ウォン(約7万5000円)が支援されましたが、Aさんは単なる頭痛でした。
美容と整形を除くすべての医療費に対して健康保険を適用するという「文在寅ケア」が2017年に施行されて以降、MRI検査や超音波検査を乱用する事例が増え、関連費用は4年で10倍になりました。
チョ圭鴻(チョ・ギュホン)/保健福祉部長官
「支出急増と財政流出により、健康保険収支は来年赤字に転落する見通しです」
このため、政府はメスを入れることにしました。
頭痛とめまいの場合は、医師が必要だと認めたMRI検査にのみ保険を適用しますが、その場合も一日最大で3回から2回に回数を減らします。
一日に複数回、超音波検査をすることも制限します。
チョン・ユンスン/保健福祉部健康保険政策局長
「関連性の低い軽症疾患において医療界の諮問や議論を経て適用範囲をもう少し明確に…」
患者の病院費用負担増加を懸念する声に、保健福祉部は「乱用を防ぐためのものだ。こうしたことを通じて確保した財源は必須医療の支援に集中させる」と述べました。
テレビ朝鮮チャ・ジョンスンでした。
(2022年12月8日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)