カタールW杯:「答えないことにします」…人気沸騰FWチョ・ギュソンが慌てた質問とは

 「その質問には(お答え)しないことにします」

 国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ・カタール大会韓国代表のチョ・ギュソン(24)=全北現代=がニュース番組のインタビュー中に回答を拒否した。「最近、パウロ・ベント監督と個人トレーナーが大韓サッカー協会を念頭に置いた発言をしたことについてどう思いますか」と質問された際、困った様子で言及を避けたものだ。

【写真】グループリーグ第2戦のガーナ戦で同点ゴールを決めてパフォーマンスするチョ・ギュソン

 この回答拒否は10日午後、事前収録で行われたKBSニュースとのインタビュー中に飛び出した。「最近、(韓国代表ソン・フンミンの)個人トレーナーに関する報道がありました。ベント監督も『選手たちに対する支援が不十分な面がある』と言いました。こうした点についてどう思いますか」というキャスターの質問に、チョ・ギュソンは「え…」と慌てた様子で、5秒間ほど言葉に詰まった。

 そして、「私も本当に慎重になる話ですが、私はあの…」と口を開いたものの、3秒間悩み、「でも、この質問には(お答え)しないことにします」と言った。さらに、「これは私の立場でお話しすることではないと思います」「私はただ、選手として一生懸命練習するだけで、あえてこういう件について申し上げるのは難しい気がします」と繰り返し述べた。

 韓国代表のカタール大会の日程が終わった直後から大韓サッカー協会の運営について指摘する発言が関係者の間から相次いでいた。韓国代表ソン・フンミンの個人リハビリ・トレーナーを務めるアン・ドクス氏は写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」に「(韓国代表が宿泊していたドーハのホテルの)2701号ではいろいろなことがあった。今回のことをきっかけに反省し、改善してこそ、韓国サッカーの未来があるはず」と協会の医療従事チームを念頭に置いたかのような文を投稿した。この投稿にはソン・フンミンのほかにチョ・ギュソン、チョン・ウヨン、孫準浩(ソン・ジュンホ)、金珍洙(キム・ジンス)、黄義助(ファン・ウィジョ)ら韓国代表選手たちが「いいね」をクリックした。

 アン氏は協会のメディカル・スタッフ・チームとは関係なく、ソン・フンミンの個人トレーナーとして2022年W杯カタール大会に同行した。選手団と同じ宿舎に滞在し、選手たちの体のケアをした人物だ。ホテル滞在費などはソン・フンミン側が負担したと伝えられた。

 これについて、協会側は「アン氏は理学療法士の国家資格証が更新されておらず、我々が採用することができない状況だった」「ほかの選手たちもこの方に対する信頼があったが、『非公式』として扱われる状況に対する不満があるのではないかと思う」と述べた。

 ベント監督も帰国後の記者会見で、「協会側はうまくいったことは続け、間違っていたことは修正しなければならない」「競技場内での支援も重要だが、外でも同じだ」と語った。すると、一部からは「ベント監督の関係者らと協会の間で確執があったのではないか」という見方が出た。

 この日の質問について、インターネット上の反応はまちまちだった。「議論が広がっていただけに、十分に質問する可能性があること」という反応がある一方で、「チョ・ギュソンの表情を見ると、事前に調整されていなかったようだ。戸惑ったことだろう」という意見もあった。チョ・ギュソンのインタビューはリアルタイムでKBS公式ユーチューブ・チャンネルを通じ公開された。ただし、KBS『ニュース9』放送時は該当のシーンが編集でカットされていた。

チェ・ヘスン記者

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  • ▲10日KBSニュースに出演したサッカーW杯韓国代表のチョ・ギュソン。写真=KBS公式ユーチューブ・チャンネルより

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