運転手がトイレに行っている間に…乗客がいない停車中のバス、動き出して通行人1人死亡 /釜山

 (アンカー)

 釜山市で運転手が席を外している間にコミュニティーバスが坂道で動き出し、通行人1人が死亡する事故が起きました。運転手はトイレに行っていたということです。ハ・ドンウォン記者がお伝えします。

【TV朝鮮ニュース動画】乗客がいない停車中のバス、動き出して通行人1人死亡 /釜山

 (リポート)

 緑色のコミュニティーバスが下り坂を走っています。しばらくすると、運転手がバスの後ろを慌てて追いかけているのが見えます。バスはコンテナに衝突して止まりました。重さ2トンのコンテナは5メートル以上押されて変形しました。

 (目撃者)

 「ここで働いていたんですが、ダダダンという音がしたので逃げたんです。今も震えています」

 12日午前9時半ごろ、釜山市海雲台区青沙浦の防波堤駐車場近くの下り坂で、無人で100メートル動いてきたコミュニティーバスにひかれ、50代女性が亡くなりました。女性はワカメの収穫を終え、朝食を取るために自宅に帰る途中でした。

 (漁民)

 「きょうはワカメの初収穫だったのに。夫はワカメを車に積み込み、妻は食事するために自宅に向かっていたんです」

 警察は運転手がバスを路上に駐車し、トイレに行っている間に事故が起きたとみています。去年の夏の台風で本来あったトイレが壊れたため、坂道の上にあるトイレを使用していました。事故当時、バスに乗客はいませんでした。

 (同僚運転手)

 「(坂道の下に)トイレがなく、(待機時間の)5分で坂を上り下りするのは現実的には(難しいですね)」

 警察はコミュニティーバスの運転手を業務上過失致死の疑いで立件し、ブレーキの作動状況や車体に欠陥はあるかどうかなどを調べています。

 テレビ朝鮮ハ・ドンウォンがお伝えしました。

(2022年12月12日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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  • ▲ガードレール、歩行者、コンテナに相次いで衝突する事故を起こしたバス/釜山地方警察庁提供

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