保護犬カレンダー巡り李在明派と文在寅派が衝突、画像加工も槍玉に

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 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記から贈られた豊山犬を国に返した一方で、保護犬を支援するためのカレンダー販売を始めたことから、野党・共に民主党内部に想定外の確執が広がっています。カレンダー不買運動が起きたかと思えば、カレンダーに使われたイラストの加工騒動まで明らかになりました。事情が複雑すぎるため、取材記者に詳しく説明してもらおうと思います。

 チョン・ミンジン記者です。

【TV朝鮮ニュース動画】保護犬カレンダー巡り李在明派と文在寅派が衝突、画像加工も槍玉に

 (記者)

 文前大統領の娘ダヘ氏が企画し、インターネット募金サイトに掲載した保護犬支援を目的とする「愛犬カレンダー」プロジェクトです。

 文前大統領が愛犬を抱いているイラストと共に、「伴侶動物(コンパニオンアニマル)を見送る過程で、真心がごまかされていることに対する切ない気持ちから始まった」と書かれています。

 先月、文前大統領が費用支援問題から豊山犬のコミとソンガンを国に返したことをめぐる騒動に言及したものとみられます。

 イラストを描いた画家が李洛淵(イ・ナギョン)元・共に民主党代表(元首相)支持者とみられるという理由から、李在明(イ・ジェミョン)現・同党代表を支持するコミュニティー・サイトでは「文前大統領のカレンダーをキャンセルしよう」と不買運動まで始まりました。

 また、募金サイトに「収益金の一部は犬の保護団体に贈る」という文が今日削除されたことをめぐって、「募金をほかの所に使うのではないか」という声も上がっています。

 騒動が広がると、文前大統領の娘ダヘ氏は「クラウドファンディング・サイトの規定で『寄付』をうたってお金を集める行為を禁止しているため、該当の文を削除した」と明らかにし、犬の保護団体に寄付する考えは変わらないと釈明しました。

 さらに、犬の写真が加工されたのではないかという騒動も起きています。

 文前大統領夫妻が愛犬「マル」をなでている場面ですが、イラストの中のマルの顔が元の写真と違って口角が上がり、目尻は下がっていて、幸せそうな表情をしているというものです。

 さまざまな騒動が起こっているのにもかかわらず、文前大統領の「愛犬カレンダー」は募金開始から6日目にして目標金額である200万ウォン(約21万円)の70倍を超える1億4000万ウォン(約1470万円)以上を集めています。

 テレビ朝鮮チョン・ミンジンでした。

(2022年12月13日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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