カタールW杯:サッカー韓国代表にもMZ世代の風…次期監督選びに注文

カタールW杯:サッカー韓国代表にもMZ世代の風…次期監督選びに注文

 【NEWSIS】サッカー韓国代表たちが新しい代表監督選任について積極的に意見を出し始めている。 これまで監督に関して発言を控えてきた旧世代の選手たちとは違う姿勢だ。

 パウロ・ベント監督が2022国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)カタール大会で決勝トーナメント進出という成果を挙げて退いたことから、新しい代表監督選任のための作業が始まった。

 大韓サッカー協会韓国代表戦力強化委員会は来年1月までに複数の最終候補者を選定し、2月末までに優先交渉順に従って個別に面談した上で監督を選ぶ方針だ。

 こうした中、韓国代表たちが公の場で声を上げ始めて注目を集めている。これまで選手たちは監督選任に関しては口を慎んできたが、MZ世代である今の代表たちは臆(おく)することなく意見を述べている。

 口火を切ったのは韓国代表チームの年長者である李在成(イ・ジェソン、30)だ。李在成は12日、ブログに「選手たちが声を上げなければならなさそうだ」と投稿した。

 そして、「監督が去る今からが重要だ」「既にいろいろな話が出ていて、悲観的なムードもある。選手たちも心配している。私たちも何も知らなくて、耳に入ってくる話だけで心配になる。早くもあれこれ言われているからだ」と書いた。

 また、「我々をきちんと率いてくれる方に来てほしい。我々の監督をあまりも簡単に選ばないように、そういうムードを作れば、少しでも苦労が減るのではないか」「リーダーが誰になるかによって、一つのチームが完全に変われることを我々は身をもって経験した。ベント監督がそれを証明なさった」とも述べた。

 DFの要であるキム・ミンジェ(26)もバトンを引き継いだ。

 キム・ミンジェは15日、仁川国際空港から所属チームのあるイタリアに向かう際、次の韓国代表監督について、次のW杯までの任期を保障すべきだという趣旨の発言をした。キム・ミンジェは「例えその監督がいい成績を挙げられなくても、それも甘受しなければならない」という言葉まで口にした。

 ベント監督前の韓国代表監督たちは、W杯出場決定前のアジアカップや韓日戦の結果などで中間評価を受け、不振だった場合は更迭された。このため、急きょ選任された次の代表監督たちは1年前後の準備期間でW杯に向けて試合に臨んだ。

 このように選手たちが監督選任に関して意見することについて、自分の意見を臆することなく言うMZ世代の特性が反映されたものだという見方が出ている。

 これまで監督交代による困難を身をもって経験してきた選手たちが「もう黙ってはいられない」という意思を表明したものと受け止められている。

 このため、選手たちのこのような意見表明が今後の監督選任過程やその後の韓国代表の成績にどのような影響を与えるのかが注目される。さらに、大韓サッカー協会が監督の最終候補者を選定した際、選手たちがその人物に対し評価したり、どう思っているかを表明したりするのかにも関心が寄せられている。

パク・テロ記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • カタールW杯:サッカー韓国代表にもMZ世代の風…次期監督選びに注文

right

あわせて読みたい