「チョ・グク氏のうそで精神的苦痛」…損害賠償求めた韓国の教授ら1600人敗訴

「チョ・グク氏のうそで精神的苦痛」…損害賠償求めた韓国の教授ら1600人敗訴

 チョ・グク元法務部長官のうそによって精神的苦痛を受けたとして、ソ・ミン檀国大学医学部教授ら約1600人が起こした損害賠償請求訴訟が、裁判所で棄却された。

 ソウル中央地裁は21日、ソ教授を含む市民1617人がチョ・グク氏に対して損害賠償を求めた裁判で、原告側の請求を全て棄却した。

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 原告らは、チョ・グク氏による子の入試不正、私募ファンド関連の不正、元釜山市経済副市長監察もみ消しなど多数の疑惑やうその釈明などによって、うつ病、自責の念、アルコール依存症、自死の衝動、家族との不和、ストレスなどに悩まされたと主張した。

 ソ教授は当時、自身のSNS(交流サイト)で「チョ元長官を相手取って訴訟を起こすのは、処罰や反省を望んでいるからではない」「国を分裂させた『チョ・グク騒動』とその過程での身勝手な振る舞いが忘れ去られることのないよう願ってのことだ」と説明した。

 ソ教授らは2021年5月、1人当たり100万ウォン(約10万円)、総額16億1800万ウォンの賠償金を求めてチョ・グク氏を提訴した。

 裁判ではチョ・グク氏の刑事処罰が争点になったが、裁判所はソ教授らの主張を認めなかった。

キム・ミョンジン記者

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