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韓国の小学校で新入生予備招集が今日(4日)と明日、行われますが、少子化の影響が如実に現れています。今年の春にソウル市内の小学校に入学する予定の児童は初めて7万人を切り、6万人台となりました。地方では新入生が1人もいないため、入学式すらできないという学校もあります。
イ・テヒ記者がお伝えします。
【TV朝鮮ニュース動画】小学校入学予定児童、ソウルで初の7万人割れ
(記者リポート)
母親の手をしっかりと握って初めて学校に来ました。友達にあいさつして、これから学ぶ教室も見学しました。
児童も保護者も胸の高鳴りは隠せません。
(パク・セウン /保護者〈ソウル市麻浦区〉)
「とても楽しみです。ドキドキしますし、心配もいろいろあります」
(イ・ジュヨル /入学予定児童〈ソウル市麻浦区〉)
「頑張って勉強したいです。(夢があるんでしょ? 何だったけ?)全校1位」
しかし、今年のソウル市内の小学校の予備招集は、これまでで最も閑散としています。
毎年新入生が減り、今年は初めて7万人を切り、6万人台となりました。
卒業を控えている新6年生と比べると約2000人少ないです。
(ソウル市教育庁関係者)
「入学を見送る児童もいて…(就学予定者数よりも)8%から10%ほど減りそうで…」
地方では問題がいっそう深刻です。江原道17校、慶尚南道11校、忠清北道6校では今年、新入生がいないので入学式を行えません。
昨年廃校になった学校も全国で50校余りあります。
少子化による学齢人口の減少により、廃校の懸念が現実のものとなっている中、ソウル教育庁は中学校と高校の統廃合を推進しており、教員の定員削減も避けられないものとみられています。
テレビ朝鮮、イ・テヒでした。
(2023年1月4日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)