ペットの搭乗を拒否された飼い主、空港の外に犬をつないで出発 /米アイオワ州

 ペット用のキャリーバッグがないとの理由で航空機への搭乗を拒否されたある旅行客がペットを空港につないだまま出発する事件が起こった。

 英インディペンデントやデーリー・メールなどが5日(現地時間)に報じたところによると、ステラと名付けられた子犬が米アイオワ州のデモイン国際空港前にぽつんとつながれた状態で発見された。ステラの飼い主がペット用キャリーを持っておらず航空機への搭乗を拒否されたことから、空港の外にステラをつないだまま一人で出発したのだ。後に空港職員がステラを発見し、動物愛護団体に連絡した。

 団体はフェイスブックで一連の出来事を公表し「1歳の雌の子犬が空港の外につながれた状態で発見された。子犬は職員の愛情と世話を受け今も安全に保護されている」とした上で「今回の事件は今も捜査が行われており、より詳しい内容はできる範囲で公表する予定」と明らかにした。

 波紋が広がるとステラの飼い主のビクセン・チャールズ氏(24)が連絡してきた。チャールズ氏は「ガールフレンドが航空機チケットを予約しペットを連れていこうと思ったが、キャリーが必要なことを知らなかった」「乗り遅れたくなかったのでやってしまった。航空機で費用を出せばペット用キャリーが買えると考えていた」と弁解した。チャールズ氏は「ステラを置いていきたくなかった。ステラを置いていく時に泣いた」とも主張した。

 これに対してステラの世話をした空港職員らは「チャールズ氏はステラの所有権を放棄すると言っていた」と反論した上で「調査が終わればステラは他の飼い主に引き渡されるだろう」と伝えた。

 もしチャールズ氏が逮捕された場合、動物遺棄と放置の罪に問われる可能性が高いという。州法によると動物遺棄は軽犯罪とされ、動物に加えられた虐待の程度によって処罰が決まる。105ドル(約1万4000円)から8540ドル(約114万円)の範囲の罰金または30日から2年の懲役刑に処される可能性もある。

チョン・チェビン記者

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