今回のカタールW杯16強進出チームのうち、外国人監督は韓国だけだった。歴代W杯優勝チームの監督で外国人が司令塔になっていたケースは一度もない。多くの人々が「韓国人監督が再び代表チームを導くべき時期が来た」と言っている。しかし、複数の韓国人指導者を見てきたサッカー協会関係者たちの話を聞いてみると、時期尚早のようだ。
「自信が足りない」「解雇されるのではと怖がって、目先の試合の成績ばかり考えている」「険しい道を行こうとせず、新たなことを学ぼうともしない」。
隣国・日本は2018年から代表チームを指揮してきた「純国内組」の森保一監督が2026年のW杯アメリカ・カナダ・メキシコ大会まで監督を務める。森保氏もやはり数多くの非難を浴びてきたが、しっかりとチームを率いた。「選手たちを一貫した方向性で導き、戦術を統一する作業に非常に優れていた」というのが再契約の理由だ。日本は2030年にベスト4入り、2050年にW杯優勝という遠大な目標を立てている。監督が変わっても原点から再スタートするのではなく、一貫したシステムの中で後任者が前任者の結果物をさらにアップグレードさせなければ実現できない目標だ。
韓国の指導者たちが今すぐではなくても、いつかはサッカー韓国代表たちと共に世界の舞台のより高い所で指示を飛ばす姿が見たい。そのためには、指導者たちがまず変わらなければならない。現状に甘んじず、先進のサッカーを身をもって学び、体に染みこませるべきだろう。選手だけがヨーロッパや南米の舞台で挑戦しなければならないのではない。自分自身に対する揺るがぬ信念が生まれてこそ外圧に左右されなくなる。協会もこのために支援を惜しまないでほしい。例え時間がたくさんかかってもだ。ずっと砂の城ばかりを築いてはいられないではないか。
姜鎬哲(カン・ホチョル)スポーツ部長