2011年に韓国を離れてロシア国籍を取得した元ショートトラック韓国代表選手のビクトル・アン氏(37)=韓国名:安賢洙(アン・ヒョンス)=が韓国で選手だった時に所属していた城南市庁ショートトラックチームのコーチ職に志願していたことが分かった。
スケート界関係者が9日、明らかにしたところによると、ビクトル・アン氏は先月19日から今月3日まで行われた京畿道城南市傘下の職場運動部ショートトラックチームのコーチ職公開採用に志願書を提出したとのことだ。2018年の国会議員地方選挙時、学生選手や保護者を共に民主党党員として加入させるなど、選挙介入騒動を起こしたソン・セウォン前監督の契約が更新されなかったため、後任者を募る公告にビクトル・アン氏が志願したものだ。この採用に国籍制限はないという。城南市は今月中に志願者面接を経て最終合格者を発表する予定だ。
城南市庁ショートトラックチームはビクトル・アン氏がロシア国籍を取得する前の2007年から2010年まで選手として所属していたチームだ。2010年に財政状況が悪化してチームは解散となったが、2014年に再び結成された。ショートトラック女子韓国代表のエース、チェ・ミンジョン選手が現在所属している。
ビクトル・アン氏は韓国国籍で2006年トリノ冬季五輪3冠や世界選手権5連覇などを達成したが、2010年バンクーバー冬季五輪で韓国代表に選ばれず、その後ロシア国籍を取得した。ロシア国籍で出場した2014年ソチ冬季五輪で3冠に輝いたが、2018年平昌冬季五輪はロシアのドーピング問題で出場できなかった。そして、現役引退後は中国代表コーチとなり、2022年北京冬季五輪に臨んだ。
キム・ヨンジュン記者