バドミントン韓国代表たちにとって世界1位の壁は厚かった。しかし、今年初の国際大会でいっそう成長した姿を見せ、今年9月の杭州アジア大会に向け希望の明かりをともした。
15日に行われた世界バドミントン連盟(BWF)ワールドツアー・スーパー1000マレーシアオープンの決勝で、女子シングルスのアン・セヨン(20)=世界ランキング4位=と女子ダブルスのペク・ハナ(22)/イ・ユリム(22)組=20位=が準優勝した。どちらも世界ランキング1位に負けての準優勝だ。アン・セヨンは山口茜(25)=日本=に1-2(21-12、19-21、11-21)で敗れた。ペク・ハナ/イ・ユリム組は陳清晨(25)/賈一凡(25)組=中国=に0-2(16-21、10-21)で負けた。
アン・セヨンは今大会前までの山口との対戦成績が5勝10敗だった。今年のアジア大会や来年のパリ五輪で金メダルを狙うには、必ず乗り越えなければならない相手だ。アン・セヨンは同日の決勝戦で雪辱を果たそうとしたが、第3ゲームで集中力と体力が急激に落ち、またもや敗北を喫した。
それでも、得るものが全くないわけではなかった。山口攻略の糸口が見えた試合だったからだ。アン・セヨンは第1・第2ゲームでは弱点とされるパワー対決で全く遜色(そんしょく)がなかった。山口が得意な対角線攻撃を何度も横っ飛びになって阻んだ。攻撃が通用しなくなると、山口のミスも増えた。逆にアン・セヨンが強みの正確さでコートの隅にシャトルを打ち込み、試合を主導する場面もあった。体力と試合後半の集中力さえ向上すれば、十分に世界の最上位を狙えることを証明したと言えるだろう。
キム・ヨンジュン記者