【NEWSIS】イスラエルの戦車1両が24日(現地時間)、レバノンとの国境沿いに設置された「テクニカルフェンス(technical fence)」を越え、レバノン軍が最高警戒態勢に突入したという。レバノン国営の通信社NNAが報じた。
この種の事件は、レバノンとイスラエルの国境において、この1週間で既に4回目だと同通信は報じた。
なお、イスラエルの戦車は、2000年に国連が策定・発表したレバノン・イスラエルとレバノン・ゴラン高原間の正式な国境である「ブルーライン」は越えなかった、とレバノン軍は発表した。
イスラエルは2001年、レバノンとの国境79キロにわたり、ブルーライン沿いにおよそ50メートルの距離を置いて「テクニカルフェンス」と呼ばれる電気鉄条網を設置した。
この件に関してレバノンに駐留する国連レバノン暫定隊(UNIFIL)は、ヘリコプターを利用してブルーライン沿いに国境線の安全をチェックした。1週間前からUNIFILのアンドレア・テネンティ報道官が、国境地帯の緊張状態について報告してきたからだ。
イスラエルとレバノンの国境は、イスラエルが2006年にレバノンのシーア派武装政治組織ヒズボラと戦闘を開始した後も、これまでのところ比較的平穏な状態を保っていた。
チャ・ミレ記者