「ディープフェイク」技術で女性の知人の顔をわいせつな画像に合成し、ソーシャルメディアに拡散した20代男性が警察に検挙された。容疑者は被害者の高校の先輩だった。
ソウル冠岳署は25日、虚偽映像流布、脅迫などの疑いで20代の男を立件し、取り調べていることを明らかにした。
警察などによると、被害者の女性は昨年2月、自分の顔が合成されたわいせつなディープフェイク動画がツイッターやテレグラムなどを通じて流布されていると知らされた。身元不明の人物からの情報提供だった。
問題の映像には被害者ソーシャルメディアのアドレスがさらされ、面識のない数十人から連絡が来る状況になった。1カ月後、自分がディープフェイク動画を作成したという人物が被害者に接近してきた。
捜査関係者によると、作成者は被害者に連絡し、ディープフェイク動画を送りつけ、「俺の奴隷になれば削除できる」などと脅迫したという。「写真を新しく撮って送れ」という要求もあったとされる。
警察はIPアドレスを追跡し、9カ月かけて容疑者を特定した。被害者と同じ町に住む高校の先輩だった。ディープフェイク動画が出回っていると最初に知らせてきたのも同一人物だったことが判明した。
警察は早ければ26日にも容疑者の勾留を請求する方針だ。捜査関係者は「A氏の容疑についてはまだ捜査が必要だ」と話した。
キム・ミョンジン記者