チョ・ミン氏は同年10月にも奨学金200万ウォンを受け取った。その際、家族のチャットルームで「私が(奨学金)を受け取ろうと通りかかった際、教授が『お父さんとよく似ているね』と言った」と言うと、チョ元長官は「負担だろうが仕方ないことだ」と答えた。
チョ・ミン氏は17年3月16日、家族のチャットルームで母親のチョン·ギョンシム元東洋大教授に「(釜山大医学専門大学院の)盧煥中教授が奨学金を今回も私がもらうことになるが、他の学生たちに言わずに静かに受け取れと言った」と話した。それに対し、チョン元教授は「絶対知らないふりをしなさい」と答えた。
一方、盧煥中教授は17年5月10日「民情首席(秘書官)任命おめでとうございます。私は梁山釜山大学病院のためにさらに2年奉仕することになりました」という携帯メールをチョ元長官に送った。チョ元長官も「ありがとうございます。 院長も健康にお気をつけください」と返事した。
検察はチョ元長官が民情首席秘書官に就任した17年5月以後の奨学金600万ウォンについて、収賄、請託禁止法違反の罪で起訴した。裁判所は収賄については職務との関連性がないとして無罪を言い渡したが、請託禁止法違反については「民政首席秘書官が奨学金名目で少なくない金銭を繰り返し受け取り、公正性と清廉性が疑われる行為をした」と判断した。
■ソウル大学、チョ元長官の懲戒検討
ソウル大は同日、チョ元長官の一審判決文を入手次第分析し、総長と懲戒委員に報告すると表明した。ソウル大はチョ元長官が起訴された直後の20年1月、チョ元長官を教授職から解任したが、一部懲戒委員が「一審判決を見守るべきだ」と主張し、懲戒論議は中断している。
ヤン・ウンギョン記者、ユ・ジョンホン記者