北朝鮮の後継構図 「まだ早いがあらゆる可能性注視」=韓国統一部

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の娘、キム・ジュエ氏が朝鮮人民軍の創設75年を記念する宴会に出席し、金正恩氏夫妻と共に写真撮影をするなど存在感を高めていることについて、韓国の統一部当局者は9日、記者団に「金一族に対する絶対的な忠誠を誇示するイメージ演出とみられる」と述べた。また、「後継構図(に言及するに)は早いが、あらゆる可能性を念頭に状況を注視している」と明らかにした。

 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は先月5日、金正恩氏がキム・ジュエ氏の存在を対外的に公開していることについて、「世襲政治の意思を北の住民に見せるもの」とし、「後継者になるという判断はしないほうが良い」と報告していた。

 朝鮮中央通信は昨年11月にキム・ジュエ氏を初めて紹介した際、「愛するお子様」と言及し、2回目には「尊いお子様」と呼んだが、前日の宴会の報道では「尊敬🅂する」との表現を使い、地位が高まっていることをうかがわせた。キム・ジュエ氏は前日に開催された閲兵式(軍事パレード)にも出席した。

 ただ、統一部は金正恩氏の娘の名前が「キム・ジュエ」かどうかや金正恩氏の別の子どもについては、「北が公式に公表していない」として慎重な姿勢を示した。

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