凍った貯水池に14歳少年が落下、救助の友人らも一緒に溺れる…消防隊員が4人全員救助 /天安

凍った貯水池に14歳少年が落下、救助の友人らも一緒に溺れる…消防隊員が4人全員救助 /天安

 凍った貯水池の上で遊んでいた中学生たちが、氷が割れて池に落ちるという事故が発生した。忠清南道消防本部が9日に明らかにした。

 同消防本部によると、8日午後5時27分ごろ、天安市西北区の新月貯水池に中学生が落ちたと通報があったという。A君(14)をはじめとする中学生4人が同日、貯水池に張った氷の上で遊んでいたところ、氷が割れて事故が発生したとのことだ。まずA君が池に落ち、続いて男子中学生2人がA君を助けようと池に飛び込んだが、おぼれてしまった。残りの1人は氷の上に立ったまま、取り残されていたという。

【写真】凍った池に落ちた中学生たちを救助する消防士

 通報から10分で稷山119安全センターの消防隊員たちが現場に到着した。池に落ちた男子中学生たちはこの時、割れた氷につかまって耐えていたという。この貯水池の平均水深は約2メートルだとのことだ。

 消防隊員たちは救命胴衣を着用した上で貯水池に飛び込み、池に落ちた2人に救命用浮き輪をつかませた。その後、割れた氷につかまっていたもう1人にも手が届いた。池のほとりにいたほかの隊員たちがロープを引っ張って中学生らを池から引き上げた。さらに、出動した天安西北消防署の救助隊員が氷の上に取り残されていた1人を救助、20分間で4人全員を助け出した。

 池に落ちた3人は低体温症の症状があったため、天安市内の檀国大学病院などに搬送されたが、ほかに外傷はないことが分かった。氷の上に取り残されていた1人は体調に異常がないとのことだ。

 韓国行政安全部は立春の2月4日を過ぎて寒さが和らいでいることから、雪解け期や解氷期の事故に注意するよう呼びかけている。2月の全国平均最低気温は氷点下1.5度程度だが、日中の気温が徐々に上がって氷が溶け、事故発生の危険性が高まっているということだ。凍った池などでの釣りはできるだけ控え、やむを得ない場合は必ず救命胴衣を着用しなければならない。特に氷の上でのたき火や携帯用ストーブの使用はしてはならない。

 2020年から2022年までの3年間で凍った湖・貯水池・河川などに入り、氷が割れて発生した事故は合計137件に達している。これらの事故で9人が死亡し、5人が負傷した。特に2020年に16件、2021年に51件、2022年に70件と、雪解け期や解氷期の事故は年々増加している。

チェ・ヘスン記者

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