北朝鮮「前例のない強力な対応に直面」 韓米の軍事演習に警告

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮外務省は17日、韓米による合同軍事演習を非難する報道官談話を発表し、「われわれが侵略戦争準備と見なしている訓練構想を(韓米が)実行に移すなら、持続的で前例のない強力な対応に直面することになる」と警告した。韓米の演習は「朝鮮半島と地域の情勢が再び緊張激化の渦に飲み込まれることを予告するものだ」とも言及した。

 談話には朝鮮半島の情勢悪化の責任を韓国と米国に転嫁し、挑発の名分をつくる狙いがあると分析される。韓米は3月に合同軍事演習を予定しており、北朝鮮がこれを口実に弾道ミサイル発射などの挑発を再開することが懸念される。

 談話はまた、米国が北朝鮮に関する国連安全保障理事会の会合を招集したとし、これは「(安保理を)対朝鮮敵視政策の実行機関に転落させようとする米国の策動が極端に達していることを示すものだ」と主張した。

 北朝鮮は「主権国家として当然行うべき正常な国防力強化の取り組み以外はいかなる軍事的な行動措置も控えている」と強調し、にもかかわらず安保理が北朝鮮を問題視しているとして「強く糾弾」「遺憾」「敵対行為」といった表現で安保理を非難した。

 そのうえで、「安保理が今後も米国の望む通りに引っ張り回されるなら、米国の一方的な対朝鮮圧力の道具に変質している安保理への抗議として追加の行動措置を再考せざるを得ないだろう」と強調した。

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