北朝鮮の一部地域で餓死者が続出 深刻な食料難=韓国統一部

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は20日の定例会見で、北朝鮮の食料事情に関し「関係機関で緊密に認識を共有している。一部の地域で餓死者が続出するなど、食料難が深刻だとみている」と述べた。

 権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は15日に国会外交統一委員会で「餓死者が続出するほどではないとみている」と答弁していた。統一部は「(1990年代後半に多くの餓死者が出た)『苦難の行軍』の時期ほどの大規模な餓死者が発生する状況ではないという趣旨」と説明した。

 また権氏は同じ席で「北が世界食糧計画(WFP)に支援を要請したようだ」と発言したが、WFP側は米政府系メディアの取材に、正式に支援を要請されていないと回答している。

 これに関し具氏は、権氏が先月スイス・ダボスでWFPトップと会談した際、北朝鮮当局の正式な要請とはいえないもののWFPの支援を希望するような動きがあると分かり、権氏が国会で状況を簡略に説明する段階でこうした発言になったと釈明した。

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  • ▲定例会見を行う具報道官=20日、ソウル

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