【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の一部の地域で餓死者が続出しているとされる問題で、韓国統一部の当局者は21日、その要因について「第一に前年比で生産量が減少した。第二に北の当局で食料供給と流通に対する政策を変える動きが見られ、流通問題の可能性がある」との見解を示した。
この当局者は記者団に、餓死者が続出しているとの判断に関し「いくつかのルートを通じて収集した関連情報や、関係機関の認識などを総合的に考慮した」と説明した。
昨年12月に韓国農村振興庁が公表した資料によると、2022年の北朝鮮の食糧生産量は451万トンで前年に比べ約3.8%減少したと推定される。
また、北朝鮮は昨年10月に「新糧穀政策」を導入した。個人間の穀物取引を取り締まるなど統制を強化するもので、食料分配に相当な問題が起きているもようだ。
韓国統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は前日の定例会見で「北の食料事情に関し関係機関で緊密に認識を共有している。一部の地域で餓死者が続出するなど、食料難が深刻だとみている」と述べた。