【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長に88歳の誕生日の祝電を送った。朝鮮中央通信が22日伝えた。
金正恩氏は祝電で許氏を「真の革命家、海外同胞運動の名望活動家」と評価し、「議長同志が主体偉業の永遠なる同行者という価値ある称号を大切にしながら総連復興の新時代を開く道に一層精進することを願う」と呼び掛けた。
同氏は2015年と20年、21年、22年にも許氏の誕生日に祝電を送った。許氏は金正日(キム・ジョンイル)政権期に数回訪朝し、北朝鮮に支援金を届けたとされる。
金正恩氏は生母の高容姫(コ・ヨンヒ)氏が大阪出身の在日朝鮮人であり、朝鮮総連の活動に関心が高いことで知られる。
朝鮮労働党機関紙の労働新聞は昨年3月、朝鮮総連を取り上げるコーナーを設け、連載している。昨年2月の最高人民会議(国会に相当)では、日本や中国など海外に暮らす同胞の権益保護と活動支援を柱とする「海外同胞権益擁護法」を制定した。