韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表に対する逮捕同意案が27日、国会で否決された。しかし、共に民主党議員のうち離反した議員が少なくとも31人いることが分かり、その議員が誰なのか「犯人捜し」が活発になっている。SNS(交流サイト)では28日、李在明代表と距離を置く「非明系」議員およそ40人の名前や選挙区、電話番号などが書かれた「殺生簿」が拡散された。李代表の熱烈な支持者らがリストを作成し、流布しているものとみられる。
ツイッターなどには現在、「民主党の要注意議員リスト」「民主党落選リスト」などと書かれたツイートとリストの画像が出回っている。ツイートにはさらに「李代表の逮捕同意案に賛成したとみられる議員のリスト」と書かれている。
リストに含まれているのは主に「非明系」で構成されるグループの議員らだ。李代表の支持者らは、これらのリストを「反乱軍リスト」などと呼んでいる。しかし、中には「むやみに決めつけていいのか」という疑問のコメントもついている。
こうした事態を受け、リストに名前を書かれた一部の「非明系」議員は釈明に乗り出している。呉永煥(オ・ヨンファン)議員は28日、フェイスブックに「李代表に対する検察の常識外の逮捕状請求、逮捕同意案を国会で否決させた」と書き込んだ。権七勝(クォン・チルスン)議員は「突然、賛成票を投じた議員リストというものが出回り始めた。その中に私の名前があり、携帯にメールが来るようになった。事実ではなくあきれており、むしろ笑えてくる」とコメントした。
キム・ミョンジン記者