韓国野党、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が京畿道知事在任中、初代秘書室長を務めたチョン・ヒョンス氏(64)が9日、自宅で死んでいるのが発見された。
京畿道城南寿井署によると、9日午後7時半ごろ、チョン氏が城南市内の自宅で死んでいるのが発見された。同日午後6時44分ごろ、外出から戻った妻がドアが開かないと119番通報。出動した消防隊員が警察官と共にドアを開けて室内に入り、チョン氏を発見した。警察はチョン氏が自ら命を絶ったとみて経緯を調べている。
チョン氏は李代表が城南市長在任中に秘書室長を務め、李代表が2018年、京畿道知事に当選後、知事就任前の秘書室長、初代道知事秘書室長などを務めた。19年には京畿住宅都市公社経営企画本部長、社長職務代行を歴任した。
チョン氏は検察が先月、李代表の逮捕状を請求した「城南FC違法後援金事件」に関連し、李代表の第3者供賄疑惑の共犯として立件されている。チョン氏はまた、19年にサンバンウルのキム・ソンテ元会長の母親の葬儀に弔問に訪れ、「サンバンウルと北朝鮮の経済協力合意書締結を祝う。北朝鮮事業の模範になってもらいたい」という趣旨で語ったとされる。
李代表側関係者は「直ちに公式コメントは出しにくい。検察の捜査で大変だったのだろう」と話した。
李代表に関連する人物が死亡したのは、チョン氏を含めてこれまでに5人となった。城南都市開発公社のユ・ハンギ元開発事業本部長21年12月、検察の捜査を受けていた際、マンションから転落して死亡しているのが発見された。その直後、大庄洞開発の実務担当者だったキム・ムンギ元城南都市開発公社開発事業第1処長も自ら死を選んだ。また、昨年1月には李代表の過去の選挙法違反事件に関連し、弁護士費用肩代わり疑惑を指摘したL氏もモーテルで死んでいるのが発見された。昨年7月には李代表の妻キム・ヘギョン氏の「京畿道公務用クレジットカード流用疑惑」に関与したB氏の知人の40代男性が自宅で死亡した。
権祥銀(クォン・サンウン)記者、イ・セヨン記者