「試合に負けてから問題点を探すのはもうやめにしなければなりません」
「もう3回も(1次ラウンド敗退が)繰り返されていますが、一つ一つ振り返って、どこから間違ったのか確かめなければなりませんね」
野球の韓国代表チームが2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会連続の1次ラウンド敗退という成績表に終わるや、野球関係者たちは「韓国野球委員会(KBO)や大韓野球ソフトボール協会(KBSA)など関連機関は手をこまねいていてはならない」と口をそろえた。今大会の失敗を踏まえて改革に乗り出さなければならないということだ。
ある野球界の関係者は「他国は前進を続けているのに、韓国だけ足踏み状態だ」「解決するには何年もかかるだろうが、早く動かなければならない」と言った。本紙は野球界の重鎮や専門家に現在の問題点と解決策について提言を求めた。
■韓国代表チーム、もっと頻繁に招集を
日本は今大会で強力な戦力をアピールしている。日本は2013年のWBCで3位に終わって3連覇を逃して以降、代表チームの競技力強化に着手した。専任監督を選んだ上で毎年代表チームを招集して一緒に練習し、強化試合も行った。このため、多くの若い選手が日本代表のユニホームを着て経験を重ね、技術を磨いた。
韓国も代表チームを随時招集して練習し、経験させようという意見が出た。KBSN解説者のチャン・ソンホ氏は「シーズンが終わるたび、国際大会がなくても代表チームを新たに選んで招集し、強化試合を行うべきだ」「そうしなければ、選手たちは韓国代表のユニホームを着てプレーする感覚が分からないし、責任感も持てないだろう」と語った。MBCスポーツ+の解説者ヤン・ジュンヒョク氏は「2-3年間、徹底的に準備をして出場しなければならない。冬に代表チームを招集して練習する時間が必要だ」と言った。
WBC韓国代表チーム技術委員会委員を務めた経験のあるヤン・サンムン野球女子韓国代表チーム監督は「今回の代表チーム選抜時も、若い選手から選んだ代表チームをもう一つ作ろうという話をした」「プレミア12やほかのイベント的な大会に若い選手を出場させて、経験させるべきだ」と話した。
「専任監督制」に対する協議もあらためて行わなければならない。かつては宣銅烈(ソン・ドンヨル)氏や金卿文(キム・ギョンムン)氏が韓国代表監督として指揮を執ったが、KBOは昨年から再び韓国プロ野球チームの現役監督に代表チームを任せた。「代表チームが長期的なロードマップを計画・実行するには、専任監督制を復活させるべきだ」という意見があったが、「能力と経験が重要であり、専任かどうかはそれほど重要ではない」という反発もあった。